赤司君の傍にずっといる為の３箇条。

第41Q 俺なら ページ43

side火神


「大我……？」


「俺は青峰でも黄瀬でも……赤司でもねーよ」


「……分かってるよ」


「だから優しく慰めるとか出来ねぇし、気の利いたことも言えねぇ」



耳元で囁くように言えば、
Aは小さく頷く。


こんな奴泣かせるとか、許せねぇ。


力を入れたら壊れてしまいそうな華奢な体。

それなのに色んなモン背負いこんで。

我慢して。


俺なら泣かせないのに。

俺ならAを笑顔にするのに。

俺ならずっと傍にいるのに。


―――そんなことを思う理由、本当は分かってた。



「……俺にしとけよ」


「え……？」



涙でいっぱいの瞳が、
俺を見る。

表情を見られないように、隙間なく抱きしめた。


Aを守りたい。

傍にいたい。

この気持ちの正体が、分かった。



「俺なら１人にしない、泣かせたりしない、傍にいてやるから」


「……大我、どうしたの」


「好きなんだよ」



Aが息を飲むのが分かった。

だけど、俺は、自分の気持ちが分かった。


……俺は、Aが好きなんだ。









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「Aの泣き顔は、見たくない」

はっきりと言い、俺はAの唇に自分の唇を重ねた。

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