第20Q できるよ ページ22
side赤司
「征君っ!」
珍しくAが大きな声を出して、
僕の腕を引いた。
部室に二人きりになって、
僕はベンチに座らされAは僕の向かいに立つ。
どうしたんだ、いきなり……。
訳が分からずAを見れば、
「っ、A……?」
いきなり抱きしめられた。
Aの柔らかい髪が顔に触れて、
何だかくすぐったい。
状況を理解しようと頭を働かせるが、
答えは見つからなかった。
「征君どうしたの?」
「……何を言っている」
「今日、変だよ」
正直、ドキリとした。
見抜かれていたのか。
そう思うと、
今まで隠してきたのがバカらしくなる。
Aの声は微かに震えていた。
「あのね、私は頼りないかもしれないけど。
力になりたいの」
ぽつり、Aが呟いた。
・
・
・
「私だって、征君を甘やかすことくらいならできるよ」
“だから無理しないで”
Aの言葉を最後まで聞く前に、
その身体をを強く抱きしめた。
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あすか(プロフ) - この小説とっても好きです! ここで終わるなんて... 続編でたら絶対読みます! ずっと楽しみにして待ってます! (2017年1月30日 13時) (レス) id: 6f6d4817c4 (このIDを非表示/違反報告)
おこのみん - 面白かったです!!!ここで終わらないで欲しいです個人的に! (2017年1月4日 8時) (レス) id: bde98414ec (このIDを非表示/違反報告)
鈴華 - とっても面白いかったです! 続編楽しみにしています♪ (2015年12月16日 1時) (レス) id: 2b4eceaae5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - すごくいい小説ですね!夢中で読んでしまいました!続き、楽しみにしてます! (2015年6月28日 10時) (レス) id: d2e0a63788 (このIDを非表示/違反報告)
星ら(プロフ) - シリアスやっぱり(`・ω・´) b ビシッ良かったら、ライン友だちになりませんか? (2015年5月10日 8時) (レス) id: 75db0eb91a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍空 | 作成日時:2013年3月17日 14時