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ななつの障害 ページ8

読んでいると突然、ポケットのケータイが振動した。
図書館の中では電話をしてはいけないため、一回外に出て通話ボタンを押した。

『高尾!!何やってんだ!!』
「はいぃ!?」

耳元で宮地先輩のバカでかい声。耳ちぎれるかと思った…。

『三時から自主練始まってんだぞ!今何時だと思ってんだよ、あ゛ぁ!?』
「四時三十分です……」

すっかり忘れていた。時計を見ると一時間半も過ぎていて、帰るるのに自転車を全力で漕いでも15分はかかる。
耳元から宮地先輩の声は外れ、代わりに真ちゃんの声が聞こえた。

『今どこだ。』
「図書館。今から出るから。」
『早く来るのだよ。』

俺は通話を終了すると、急いで館内に戻った。

「じゃ、俺行くんで!!またここで!!」
「は、はい。じゃあまた。」

俺は彼女の驚いた顔を見る暇もなく、ただ本をとって図書館を出た。
鞄の中の自転車の鍵を探していると、おい、と後ろから声がした。
振り向くと、あのむすっとした顔。

「これ読んどけ。」

お兄さんはそう言って図書館に戻った。
手渡された本は『障害のある人と向き合うために』。
きっと、彼女の事を知れ、ということだろう。

俺はとにかく鞄の中に本を突っ込み、自転車にまたがった。
猛スピードで行ったけど、結局グラウンド20周の刑は免れなかった。
今回ばかりは言い訳も出ない……。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黒バス , 高尾和成   
作品ジャンル:恋愛
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にゃー助(プロフ) - 夕凪葵さんの作品大好きです!いつも見てます!だから、今回の雑談の落ち着きには、少し驚きました(笑)でもなんか、『夕凪葵さんだ…』と思えました(笑) (2014年5月7日 17時) (レス) id: e493149bc6 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - やばいです!高尾君かっこいいっ!更新頑張ってください。応援してますっ (2014年4月30日 23時) (レス) id: d7d9fa8f30 (このIDを非表示/違反報告)
イリス(プロフ) - 夕凪葵さん» あたしも影山好きです(*´∀`)ストーリーもいいですもんね( ´艸`)弱ペダもTOHOanimationなのでお話の雰囲気が似ているし、ストーリー重視なら見ているうちに引き込まれていきますよ(*゜д゜*)あたしも最初はなんとなく見ている感じでしたし( ̄∇ ̄) (2014年4月29日 10時) (レス) id: 188bada48d (このIDを非表示/違反報告)
snow-rabbit(プロフ) - Twitterに書かせて貰いました!! (2014年4月28日 19時) (レス) id: 84b2ac84db (このIDを非表示/違反報告)
夕凪葵(プロフ) - イリスさん» ありがとうございますです。ハイキュー、ツッキーと影山が好きです。弧爪くんもかっこいいですよねー!弱ペダは絵がどうもダメで見てないんですが、みんなカッコいいみたいですね(*ノωノ) (2014年4月28日 19時) (レス) id: 9ee3e9c412 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夕凪葵 | 作成日時:2014年4月16日 19時

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