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「Aちゃん」
ぐるぐるといろんな考えが巡って落ち込んでいたら、テヒョンさんに静かに呼ばれて。同時に車が止まる。前を見たらまた赤信号だった。
「は、はい」
ああ何を言われるんだろうって恐る恐るテヒョンさんの方を向けば。しゅーっという軽快な音と共にミストがわたしにかかって、驚いて声が出る。でもテヒョンさんは気にせずそのままわたしに何かを振りかける。
「はーい、消臭するよ」
「え、え？」
なんだ、なんだと戸惑いながらもテヒョンさんが手にしている物を見れば消臭ミストで。さんざんわたしにふりかけられた。
匂いはないから無臭のものなんだろう。ただミストだけ感じる。
「んー俺の匂いもつけちゃおうかな」
「な、にを……」
消臭ミストをかけまくっても満足していない様子のテヒョンさんは、手を伸ばしてごそごそとダッシュボードを漁り始める。そのせいでテヒョンさんとの距離が近くなってわたしは固まる。
どきどきしながらじっとテヒョンさんの動きを凝視しする。
「俺と同じなら匂いも気にならないよね」
そう言って笑顔でわたしの方を見るテヒョンさん。その手には香水の小瓶があって。
「てひょん、さん……」
わたしの言葉と共に香水をふりかけられる。同時にふわっと漂う香りは、確かにいつもテヒョンさんからする香りで。今、テヒョンさんと同じ匂いしてるんだって理解したら一気に恥ずかしくなった。
わたしの顔絶対に赤い。どうしよう。でもめちゃくちゃ嬉しい。
「本当はタバコ吸って欲しくないけど、でも我慢するのも酷だと思うから」
香水をまたダッシュボードにしまって、車をゆっくり発進させながら話すテヒョンさんに、ただひたすらどきどきすることしかできない。ちらっとわたしを見たテヒョンさんと一瞬目が合って、更に心臓の音が早まる。
「吸ったらまた俺のところ来て。また俺の匂いつけてあげるから」
ああどうしよう。自惚れてもいいですか、テヒョンさん。めちゃくちゃ素敵です。大好きです。
2019.2.27
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藍(プロフ) - むーたんさん» 良かったです！わたしは敬語は外せませんが、どうぞお好きなようにコメントして下さい。 (2018年10月28日 22時) (
レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
むーたん - わあああ！嬉しいです！タメで話してもいいですか？ (2018年10月28日 12時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - むーたんさん» ありがとうございます、嬉しいです。むーたんさまのような素敵なコメントが励みになっていますので、有り難く頂戴します。お返事遅くなってしまうこともあるかとは思いますが、これからもよろしくお願いしますね！ (2018年10月27日 15時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
むーたん - はい！テテグクよりです！わー！嬉しいです！更新頑張ってください！あと、これからもたくさんコメントさせてもらってもいいですか？迷惑じゃないですかね？ (2018年10月26日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - むーたんさん» わー！こちらまでコメントありがとうございます！テテペンさんでしたか。今回テテのお話更新しておりますので、お楽しみくださいませ！姪っ子ちゃんも続き書きたいと思っているので、頑張ります (2018年10月25日 20時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2018年8月23日 20時
