ルトリアングル2

普通には戻れない ページ49

彼女の目はだんだんその男に魅かれているようで怖かった




Aは、学校でできた男友達とケーキ屋にいったり、流星を見たり




それでも、Aは調べ上げられるのを嫌がるだろうから詮索なんてしなかった





ただ、羨ましかった





Aと僕も外でデートをしてみたいよ。





オシャレなカフェに行って、コーヒーを飲んで、ケーキを食べて、帰りにはショップに立ち寄って、服を見たり、映画に行ったり





でも、そんな普通のことが僕には許されないんだ。





それは、僕がハヌルのリーダーだから





Aさえいてくれれば、こんな場所必要ないんだ






「もう・・・・やめたい」





普通の生活に戻りたい、Aと一緒に





「何言ってんの、ジョンハン」





そう言うのはジュニだった





「辞めたい、ハヌル」




そう力なく呟くとジュニは笑った




「ジョンハンはリーダーなんだよ？初めたからには、責任があるんだ」




「じゃあ、ジュニがリーダーになればいい」




そんな席もういらない





「俺はジョンハンがリーダーだからここにいるんだ。それを忘れないで」





責任てなんだ、僕はただ居場所が欲しかっただけなんだ





「それに、今まで散々なことしてきたジョンハンが普通の生活なんて送れるわけないだろ？」





本当にそうだろうか




僕はもう戻れないんだろうか




普通の小さな幸せでさえ、僕には許されないんだろうか





「どうしてそんなこと急に言いだすの？もしかして・・・A？」






僕はもうここから逃げ出すことはできないみたいだ




だからAを縛り付けておくしかない




そんな僕を彼女が愛してくれる日なんて来るんだろうか…







「ジョンハンは仲間を簡単に捨てられるの？」






ジスを追い出した。




それはソファの上でジスが彼女を抱きしめていたから。




それを見ただけで、僕は止められない怒りが溢れてきてしまった。





ああ、ジスも見つけてしまったんだね





いつかこうなるんじゃないかとずっと思っていた





ジスと僕は似た者同士だったから





彼は愛に渇いて、いつも確かな愛を探していたから





それでもA、あの子はね人を愛したりは絶対にできないんだ





そんなジスをAに近づけておくわけにはいかない







「できるよ、Aのためなら」








友達なんていらない、君がいてくれるなら

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