214.※君に魅せられて ページ14
※ 今回も大人な感じです。
苦手な人はとばしてください。
夜が深まる静かな闇の中で
二人の熱い吐息が混ざり合う。
幾度となく紡がれる愛に深く、深く、溺れていく。
「…A、んっ…愛している…」
私は頷くことで精一杯で、必死に口を開ける。
それでも漏れ出るのは吐息ばかりで…
杏寿郎さんは私が何か言おうとしていると察して、
動きを止めて、色っぽい目つきで見つめる。
「…あ」
「あ…?」
「…愛して…る…」
私が呼吸を荒げながら、やっとのことで告ぐと、
杏寿郎さんは眉を下げて微笑んで、
途端に思い切り貫いた。
「…ああっ!」
「…君の…そんな可愛い声も、
艶やかな顔も…んっ
見せるのは…俺だけであって欲しい…」
「…そんなのっ…
杏寿郎さんだけに…決まっています…」
止まらない愛の波に
気づいたら気を失ってしまっていた。
「…んっ」
「…気が戻ったか?」
「…ん?…んあっ」
一層強く訪れた甘い刺激に思わず声が漏れる。
杏寿郎さんは妖しく微笑むと私の耳元に
口を寄せて囁く。
「…君の気が戻るまでそのまま待っていたんだ。」
「杏寿郎さんは、大人すぎます…
私には刺激が強すぎる…。」
杏寿郎さんは私の手を掴むと、
腕を首に回すように言い、私の身体を起こして抱き寄せる。
「…ははっ。何を言うんだ君は…。
俺は君に魅せられてこうなってしまう。
いつだって俺を大人にするのは君なんだ。」
「…本当にあなたには敵わない。」
夏の夜、星が煌めく空の下
静かな屋敷の中で愛し、愛された二人は
日が昇る頃にようやく眠りについた。
420人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐姫(プロフ) - sayaさん» sayaさん、ご感想をありがとうございます!一気読み嬉しいです〜!勿体無いお言葉まで…感謝の気持ちでいっぱいです。。ぜひ、他の作品でもお待ちしておりますね!最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 (10月20日 19時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
saya(プロフ) - はじめまして!キュンキュンしたり、切なくなったり、ホワホワしたり、で一気読みしてしまいました。とまりませんでした。このお話と出会えてよかったです。他の作品もこれから読まさせて頂きます!! (10月19日 23時) (レス) id: 7154e48ffe (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - もにょさん» もにょさん、最後までお読みいただき、そしてコメントをしてくださり、ありがとうございます!最高な作品だなんて…幸甚の至りです!またいつでもお越しくださいね。 (5月6日 8時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
もにょ - ハンカチがびっしゃびしゃになる程泣きました。甘く切なく幸せな夢をありがとうございました。最高な作品に出会えて幸せです。長編お疲れ様でした! (5月6日 4時) (レス) @page48 id: c62f6d1e54 (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 桜月夜さん» 桜月夜さん、感想ありがとうございます!感動してくださるなんて光栄です!素敵なお言葉までありがとうございます(*˙˘˙*) (2021年11月19日 17時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume
作成日時:2021年11月5日 19時