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162.心乱されるのは ページ12

 炎柱邸に着くと、



 私はそのまま手を引かれ、


 杏寿郎さんの寝室へと連れて行かれる。


 杏寿郎さんは行燈に灯を灯し、私を褥の上に座らせると、

 
 自身もゆっくりと腰を下ろした。


 襖には二人の影が行燈の灯の揺らめきにあわせて

 
 戯れるように伸び縮みしている。



「A」


 名前を呼ばれただけなのに、息の仕方を忘れそう。


「…はい。」


「今日はありがとう。

 とても充実した1日を過ごすことができた。

 君との時間は俺の宝物だ。」


「そう言ってもらえて、

 私の方が感謝の気持ちでいっぱいです。

 素敵な簪までいただいてしまいました。

 本当にありがとうございます。」


 杏寿郎さんはにっこりと笑う。


「いいんだ。俺が選んだものを身につけている君が

 見たかったのだから。」


 
 そう言うと、杏寿郎さんは一歩分私に近づいて


 熱っぽい瞳で私に問う。



「君といると俺の心はこんなにも乱されてしまう…




 A、俺は君の気持ちを大切にしたいと思う。



 嫌だったら断ってもらって構わない。









 今から君に触れてもいいだろうか?」


 




 私もあなたの言葉や、行動、仕草に




 いつだって心を乱される。





「…はい。




 私は杏寿郎さんに…触れて欲しいです。」





 そう言うと、杏寿郎さんは私の右頬にそっと手を添えた。






「とても幸せだ。」



 杏寿郎さんは泣きそうな声でそう言うと



 優しく触れるだけの口づけを落としてきた。


 

 

163.※甘い涙の口づけ→←161.手を取る



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - 衣世さん» 苦しいですね…。書いていても辛いです泣 叫んじゃってください〜!! (2021年11月3日 19時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
衣世(プロフ) - 更新ありがとうございます!杏寿郎ーー!!切ない、苦しいですね(ToT)うあぁぁぁ(TдT)叫ばずにはいられません泣 (2021年11月3日 18時) (レス) id: 1ea4fe96cf (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - akiomiさん» はじめまして。コメント嬉しいです!ありがとうございます。溶けてしまいたいですね…笑 応援ありがとうございます!引き続きお楽しみくださいませ! (2021年11月3日 12時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
akiomi(プロフ) - 初めまして。切なくてどうしようもない気持ちになり、コメントしてしまいました!雪になって、私も溶けてしまいたい笑 続きも楽しみにしております。これからも応援しています! (2021年11月3日 11時) (レス) @page45 id: 15912deccb (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - ろろろーさん» はじめまして。コメントありがとうございます!胸を締め付けるようなお話ばかりで申し訳ないです。嬉しいお言葉、ありがとうございます!更新、頑張りますね! (2021年11月3日 10時) (レス) @page45 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2021年10月23日 12時

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