115.信じる ページ15
カーテンの揺れる音がする。
遠くで誰かが私を呼んでいる。
「…さん!Aさん!」
引き込まれそうな綺麗な瞳、
整った顔立ち、
風に揺れる柔らかな髪、
少し困ったような下がり眉。
「…千寿郎くん?あれ?もう朝…?」
「おはようございます。朝です!
僕は一度家に戻って、朝餉の準備をしようと思いますが、
Aさんはどうされますか?」
千寿郎くんは身支度を整えながら私に問う。
「私も一緒に戻りますよ。
汚れてしまった杏寿郎さんの
隊服と羽織も洗いたいですし。」
隊服に目を落とすと、背中のあたりは
思い切り引き裂かれていた。
切り裂かれた断面が怪我の壮絶さを物語る。
上はもう着れないかな…
「兄上、まだ意識は戻りませんね…。」
千寿郎くんは俯いて声を落とす。
「…大丈夫!杏寿郎さんを信じましょう。」
私は千寿郎くんが安心するように笑顔を向けた。
私たちが杏寿郎さんの病室を出た数十分後
病室には新たな来室者が来ていた。
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狐姫(プロフ) - 朱乃さん» はじめまして。コメントありがとうございます!煉獄さん本当に素敵な人ですよね〜!ドキドキさせられているのであれば光栄です!今後も皆様が入り込みやすいようなストーリー作りに努めますので、ぜひお楽しみくださいね! (2021年10月22日 20時) (レス) @page47 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
朱乃 - 初めまして。私も煉獄さんが大好きで、妄想恋愛をするくらいなので、(きゃー恥ずかしい)こんなことが本当にあったらいいなーと毎回ドキドキしながら読んでます!続き楽しみです! (2021年10月22日 19時) (レス) @page46 id: 6c032548ee (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - さこさん» はじめまして。コメントありがとうございます。煉獄さん、素敵ですよね!キュンキュンしていただけて嬉しいです〜!最後までぜひお付き合いください! (2021年10月20日 21時) (レス) @page41 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - 初めまして。私は煉獄さんが大好きなので、キュンキュンしながら読ませてもらってます(^^)続きがすごく楽しみにしてます(^^) (2021年10月20日 21時) (レス) @page41 id: 8c0425346a (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 衣世さん» はじめまして!コメントありがとうございます。もどかしいですね…書いている私も胸を締め付けられています…笑 皆様が流れで読みやすいよう、更新頑張っております!引き続き、お楽しみください。 (2021年10月17日 11時) (レス) id: d8f3f4bc3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume
作成日時:2021年10月16日 14時