百二十三話 頑丈な者 ページ45
あの水色髪、かなりの勢いで吹っ飛んでったが、大丈夫なのか?
甘露寺共々、街人もかなりの勢いで叫び散らした為鼓膜が痛いと今更ながらに耳を押さえて思った。
いくら甘露寺が女性といえど、あの力で吹っ飛んだらタダじゃ済まないと思うが。
_____だが。
「_____アンタ、マジかよ……っ!」
「へっ!?」
がっしり。
それはもう、離さまいとホールドされた甘露寺。
勿論、その手はAのものだったが………。
土埃が舞う中で、Aはただの無傷で立っていた。
……え?と立ち尽くしたモブ隊士と甘露寺を置いて、饒舌に語り出した空髪。
「俺をここまで吹っ飛ばした人間は初めてだ!しかも女性!アンタ気に入った!」
目をキラッキラさせて話すAに、流石の甘露寺もたじろいだ。
「あ、ありがとう……?っていうか貴方怪我は…?」
「無い!俺こう見えても頑丈だし死なねぇから!」
「そ、そうなのね!」
「「(いやそんなわけねぇだろ)」」
モブ隊士の心の声がハモった。
何が頑丈で死なないだ、人間であるなら、いやそれ以前に生物であるなら死はあるだろ、と。
だが、それを言わせない空気にさせている本人。
周りを気にせず、街人の感嘆の涙に目もくれず、甘露寺の手を握って。
「なぁ甘露寺!俺もっとアンタのこと知りたい!」
_____さながら、プロポーズのような事を言った。
流石のモブ隊士も、Aの頭をすっぱたいた。
「テメェ何言ってんだ恋柱様に!!」
「謝れよ!今すぐ謝れ!」
「え、何で俺が悪いみたいになってんの」
「悪いわ!!どっからどーみても元凶だろお前!!」
「いくらテメェの顔が良くてもなぁ!!そんな恋柱を口説くなんて許さないからな!みんなの恋柱様なんだからな!」
「あ、甘露寺ってそういう?」
「「恋柱様と言え!!」」
「あとお前ら俺の顔の良さは認めんのな」
_____こんな中で、甘露寺密璃はただ、赤面して沈黙を押し通すしか無かったのは、言うまでもない。
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極暇人(プロフ) - いえいさん» コメントありがとうございます!天才だなんて恐れ多い……!とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2020年2月1日 6時) (レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)
いえい - やっぱめちゃくちゃ面白いです!主さん天才!(^o^)更新頑張って下さい! (2020年1月31日 20時) (レス) id: 482fd09204 (このIDを非表示/違反報告)
極暇人(プロフ) - 雨鷽さん» コメントありがとうございます!応援コメントは糧になりますので、本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2020年1月22日 18時) (レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)
雨鷽 - とても面白かったです!新しく更新されていたところを毎日見てますwこれからも更新頑張ってください! (2020年1月22日 18時) (レス) id: 7a91fc9f4d (このIDを非表示/違反報告)
極暇人(プロフ) - 大木さん» コメントありがとうございます!よくよく考えればそうですね、すいません……訂正しておきます。これからも宜しくお願いします! (2020年1月17日 13時) (レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:極暇人 | 作成日時:2020年1月14日 20時