50話 ページ10
坂田「………うらさん、離れて貰わんと俺何もできんのやけど」
うらた「あ、ごめん」
暫くしてから坂田がきて、Aを見て貰うはずが坂田にくっついてしまって、身動きをとれない状態にさせていた。
坂田「心配なのはわかるけどな?取り敢えずいくつか質問するけどええ?」
うらた「うん」
坂田「まず一個目な。最近常に眠そう」
うらた「ん−、言われてみれば結構うとうとしてた」
坂田「じゃあ次、極端に食欲が増したか減った」
うらた「いつもの半分くらいに減ってた」
思い返してみたら確かにいつもよりもおかしい部分があったように思える。
うらた「あとは肌荒れ気にしてたりふらついてたりしてた」
坂田「ふんふん、………これは憶測なんやけど、Aちゃん妊娠してるかも」
うらた「………………え?」
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Aが目覚めてから産婦人科に連れていった。もちろん坂田も一緒に。
「………2ヶ月半ですね」
うらた「えっ?」
『わっくんがビックリしてどうするの』
うらた「え、だって体型変わってないじゃん」
『何か失礼』
先生とAから冷ややかな目で見られた。
Aだけ説明があるそうなので、俺は坂田と合流した。
坂田「お、お帰り。どうやった?」
うらた「2ヶ月半だって。今説明聞いてる」
坂田「ほーん。ついにうらさんもパパやもんな」
うらた「あんまり自覚ないけど」
Aが妊娠したからと言って自分が父親になると言われると、良い父親になれるかは正直不安だったりする。
「「………………………」」
『………二人とも黙り込んでどうしたの』
うらた「ん?特に話すことなかっただけ。な?」
坂田「まぁ、そうやな」
Aの手の中にある母子手帳は、今日起きたことは全てが現実なんだと思った。
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ちょこ - 終わってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます! (2022年6月6日 14時) (レス) @page26 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
HIIRO - P.sタイトルは【将来の有名イラストレーターが俺の彼女になるまで。】みたいな感じはどうでしょう?(何だこれ?とか気に入られなかった場合は削除しちゃってください!) 長文失礼しました。 (2021年1月8日 23時) (レス) id: d17e3492eb (このIDを非表示/違反報告)
HIIRO - すっごい面白いです!文章の書き方の感じとかが好きです!(特にTwitter上とか)これからも作者様のペースで更新頑張ってください!(おま誰) (2021年1月8日 23時) (レス) id: d17e3492eb (このIDを非表示/違反報告)
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