cherry tree ６７ ページ22
「え、あ…」
驚きで声が出ないでいると
翔はぷっ、と噴き出した。
「はは、ごめんごめん
ちょっと驚かせたくてさ」
「…へ？」
その屈託のない笑みを見ていると、何故か悪寒が走った。
「前は、ごめん。
初めての彼女で、気持ちが抑えらんなくて。」
ふっと真剣な顔になった翔は、そう言った。
「悪かったと思ってる。
でもまだ俺……お前のこと好きだから！」
彼が、
怖い。
そう思った瞬間に思い浮かんだのは、
笠松さんの顔
声
腕をつかまれた時のぬくもり
「今からでも、遅くない！
俺と、もう一回……」
「あの！！」
翔の声を遮ったのは、涼太だった。
「スンマセン、今日は、帰ってもらえないスかね。
もう遅いし、ねぇちゃんも疲れてると思うんで……
悪いんスけど」
「…ああ、ごめんね。
それじゃあ、改めて伺うよ。
A、それまでに考えておいてね？」
そう言って笑みを浮かべる翔。
その笑顔は、あの頃と似ていて
寒気がした。
「お邪魔しました。」
そう言って去っていく翔の後ろ姿を見ながら
涼太は呟いた。
「なんなんスか、あの人。」
「え？」
「リビングのテーブル。
メルアドと電番置いてった」
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裕(プロフ) - ヒヨコさん» ご指摘ありがとうございます！修正しました。迷いながら書いていたところでした… 実際は、男友達が女子のフリをして裏声で電話に出たという方です。 お手数おかけいたしました。 これからも応援よろしくお願いします！ (2016年3月6日 15時) (
レス) id: dd34a07aa1 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 祭りのとこ、「俺たちと回ってる」って言ってるのになんか女子がいった感じになってますよー！ お話面白くて好きです、なのでどっちか統一してくれたら嬉しいです^ ^ (2016年2月28日 22時) (レス) id: 3c339a88a7 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みにみにさん» 大好きなんて、もったいないお言葉です！らしさ、出てますか？嬉しいです。続き、頑張りますね。 (2015年4月15日 7時) (レス) id: dd34a07aa1 (このIDを非表示/違反報告)
みにみに(プロフ) - この小説、大好きです。笠松先輩らしさが良いですね。続きを楽しみにしています。笠松先輩ファンより。 (2015年4月14日 23時) (レス) id: 8f08b113a3 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 葉桜メイさん» 再びすいません… ありがとうございます。 直してきますね。 (2015年4月8日 7時) (レス) id: dd34a07aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕 | 作成日時：2015年3月15日 11時
