よろしい、ならば共闘だ(笑)【鬼滅の刃】

〔番外編〕今世の獪岳 ページ26

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※善逸視点









だから今世でAちゃんを見た時は息が止まったかと思った

なんで獪岳といるんだよ
だって…だって食べられたんだろ？

記憶ないの？
獪岳はさ、鬼だったし、記憶なくても可笑しくはないけど…なんで、なんで……


でも
仲良く笑いながら話す二人を見たら……
鬼がいなかったら、こうなってたのかなとか考えちゃう


何より獪岳が笑ってる
嬉しかった、幸せの箱も今世はある
だけど素直に喜べない








俺は急いで炭治郎と伊之助に伝えた
やっぱりいたよって
多分同じクラスだって








『……Aちゃん』




俺が声をかけるとAちゃんはこちらを向き
酷く驚いた顔をしていた

炭治郎が抱きつく
伊之助も抱きついた

Aちゃんはギョッとしている
…もしかして



A「あの、すみません、その…なんで、私の名前知ってるんですか？」



やめて

そんなのあんまりだ



Aちゃんからはなんの音も聞こえない
ただ不思議そうに俺たちを見るその目を見る
俺は切なくて哀しくて悔しい

苦しいなぁ…


伊之助は固まった

炭治郎は顔を顰めた

俺は動かない



A「えっと、」

善逸「……同じクラスだからさ、名簿配られたし」

A「あ、そっか！じゃあ、その、"初めまして" 月陽Aです…よろしくお願いします」

炭治郎「…嗚呼、俺は竈門炭治郎だ！この学校の近くでパン屋をやってる」

伊之助「嘴平伊之助…」

善逸「俺は……我妻善逸、初めましてじゃないよ」




炭治郎の瞳が揺れる

絶対思い出させるから









┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
我妻

初めましてと言うAさんに少しの苛立ちを覚えるがそれより悲しさが勝って泣きそうになる
獪岳とは今世家族でも友達でもないし、兄弟子でもないが何かと気にかけていた(一方的に)幸せの箱は確認済み、だけど仲良くは出来ないかなぁ……
じいちゃんは従兄弟のおじいちゃんでした






竈門

会えたのが嬉しくて抱きついたけど初めましてって言われてSAN値ピンチ
でも抱きついたらそっと手を回してくれる所とかは変わってなかったから泣きそう
男なら男ならば泣くな！ここで泣いたら男じゃない！歯を食いしばって堪えろ！俺は長男だ！
色々と影響を受けているパン屋の息子






嘴平

一周回ってフリーズした
おずおずと抱きついたけど初めましてって言われてイライラしている
絶対思い出させる！あとまた天ぷら作らせる！
今世は母親はいるけど父親はいない

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