よろしい、ならば猛攻だ(笑)【鬼滅の刃】

佰陸拾陸 ページ41

しばらく斬込みを入れていると
ガタンと前からの振動を感じる



あ、もしかして横転する？


……ならもう鬼に斬込みを入れる必要はないから、車両を一個ずつ切り離して行こう

振動で多分横転するから
暴れたらやばいしね、






まずは八両目と七両目を離す
そして煉獄さんが今いる六両目と五両目



杏寿郎「何をしているんだ月陽少女！」

「もうこの列車は横転します！その前にっ！？」



ガタガタと揺れる


杏寿郎「分かった！！車両を切り離して行けばいいのだな！」

「っはい！」




よし、これで被害は最小限に抑えれた！

えっ……ちょ、




たまたま開いていた窓から体が飛び出す
まじっすか……



「うあああっ！？」


飛び出すと同時に体は宙返りをして着地、そのまま走り出す
人の速さじゃねぇよこれ
さすがオートバトルモード先輩





前三両は切り離せていなかった為グラグラと揺れて横転しそうだ
何とか一二車両に斬撃を入れて食い止める



うわぁ…気持ち悪いなこの列車
鬼の肉体が周りにくっついてる



あっ……伊之助が飛び出た


炭治郎！？
うわっ！痛そ……






先頭車両の近くに行くと頸だけの鬼が何やらブツブツと喋っていた



魘夢「負けたのか？死ぬのか？俺が？馬鹿な…馬鹿な！ 俺は全力を出せていない！人間を一人も喰えなかった…汽車と一体化し一度に大量の人間を喰う計画が台無しだ こんな姿になってまで……！これだけ手間と時間をかけたのに…！」



……なんか不憫なヤツだな
まあ人を喰ってきたんだから当然の報いか



魘夢「アイツだ！アイツのせいだ！なんで夢を見なかったんだ！どうしてだ！それに二百人も人質をとっていたようなものなのに、それでも瞬時に判断し守ってみせた……柱が二人もいるなんて…これが柱の力……」


「私は柱じゃないよ」

魘夢「！？…柱じゃない…？嘘をつくな！」

「嘘じゃない、鬼殺隊 階級乙 月陽Aだ」

魘夢「くそォくそォ！そもそも…！あのガキが……あああァ……死ぬのか、負けたのか！ 悪夢だ悪夢だァァ」

「……悪夢じゃないよ、これからが本当の悪夢だ、君は人を喰ったことを償いに地獄に落ちなければならない、さようなら…来世はきっと本当の幸せな夢を見つけてね」

魘夢「……幸せな夢…？ 嗚呼……そうか、俺は、俺は……」



ボロボロと崩れて行く鬼




月明かりが酷くその姿を照らしていた

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