よろしい、ならば反撃だ(笑)【鬼滅の刃】

佰拾捌 ページ18

村田視点







久しぶりだった








月陽…、Aの顔を見るのは

いつも疲れた顔をしていたAだったが
今日はどこか吹っ切れたような顔をしていた

日の下で欠伸をする姿さえ絵になる





…言い忘れていたが月陽Aは相当な美人
そんなAがなぜ俺に構うのかは未だに謎
ちなみに文通もしている、

それを隠の中で一番仲のいい後藤に話した所
殺されかけた

どうも隠の中で噂になっているらしい
勿論原因はゲスメガネこと前田まさお

アイツも悪い奴じゃないんだけど、まあ色々やらかしている噂は絶えないからなぁ…全く、









初めて会った日のことは今でもよく覚えている
目に光はなく、何事にも興味がない、冷たい雰囲気の人だと思った



でもなんだかほっとけないやつで、表情もコロコロと変わる、……気がつけば仲良くなっていた


そしてAは強かった
あの日の手柄を貰ったの俺だったけど
多分俺一人じゃ倒せなかった









思い出にしばらく浸った後
Aに話しかける

Aは俺が話しかけた途端
そのひどく儚い表情を、一瞬で崩し
花が咲くような笑顔に変わる
そしていつも通り愛おしそうな表情で、でも俺じゃない 誰かと重ねるように「好き」と言うんだ

そんなの知ってる、俺も好きだ

いるはずのない妹が出来たみたいで
嬉しいし、悲しい

触れたら壊れてしまいそうなお前を見ていると
悲しくなる



羽織を返すともっと嬉しそうに愛おしそうに笑うから、こっちまで嬉しくなる 自然と頬が緩くなる



嗚呼、そう言えば竈門達にお見舞いしないと
確かAは同期だった…よな、？
仲良いのかな





おっと…
急に抱きつくなよ、心臓に悪いだろ
…なんて顔してんだ、はぁ…後で誰かに殺されそう

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