よろしい、ならば退散で(笑) 【鬼滅の刃】

拾伍 ページ15

獪岳「…どれだけ鍛錬しても、他の技を極めても、使えない……カスには使えるのに」

「…それって絶対使えないとダメなのかな？」

獪岳「え？」

「私が偉そうに言える事じゃないから これは第三者目線からの独り言だと思って聞いてて、」

獪岳「…わかった」

「基本の型だかなんだか知らないけど…それが使えなくても今まで獪岳くんは鬼倒してる、それが事実にあって 壱の型使えないならいっそ違う呼吸作ったり もう一個獪岳くんだけの型を作ってみたらどうかな」

獪岳「…」

「霹靂一閃…獪岳くんには少し似合わないかもね」

獪岳「どういう意味だ」

「だってその技 鬼の首だけを一瞬で切っちゃう技なんでしょう？」

獪岳「嗚呼」

「一瞬で鬼を倒して上げるほど獪岳くんは優しくないからね、多分」

獪岳「心外だが…確かにそうかもな」

「雷の呼吸って陸ノ型までなんだよね、なら漆ノ型とか作ってみたらどうかな」

獪岳「…漆ノ型か…先生に話してみる」

「うんうん、それがいいね」


私が微笑むと獪岳くんは照れ臭そうにそっぽを向いた

……ムフフ
素直じゃないなぁ獪岳くんも、
焦れったい恋ってこんな感じなのかな？

それより獪岳くんの性格改善を頑張ろう
顔は男前なのにちょっと女々しい奴だからな


獪岳「なぁ…少し提案があるんだ」

「提案？」

獪岳「鬼殺隊に興味ねぇか？」

「まあ少し」

獪岳「…入らないか、」

「えぇ…修行とか大変そう、獪岳くんの話聞く限り入りたいとは思わないよね」

獪岳「最終選別さえ突破すれば鬼殺隊には入れるし、鍛錬したくないなら隠とか蝶屋敷で雇って貰えばこんな生活しなくて住むぞ、それに俺は任務でここに来たんだ…それがどういう事かお前には分かるよな」

「近くに鬼が出た、かな、まあ…ここの生活に不自由はしてないけど…獪岳くんが入って欲しいって言うなら入るよ、獪岳くんの事も心配だしね」

獪岳「そうか… 最終選別は結構すぐだと思う、鬼から逃げ回る練習でもしておけよ、あとは…藤の花の香袋を送る 持って行け…鬼は藤の花が嫌いだ」

「了解」









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大正コソコソ噂話

Aさんは無意識で全集中・常中 が出来ています なので獪岳くんは鬼殺隊になれるだろ、と軽いノリ感覚で言っています
(※実際は死ぬ程鍛錬しないと鬼殺隊には入れません)

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