嘘つき達の傍観者

さよならしよ ページ3

家に帰っても誰もいない
両親はいない、死んだ


A「ただいま」

あと何回この家に帰るのだろう


僕は風呂にも入らずベッドにダイブ
そこから明け方までずっと泣き続けた

僕には彼しかいなかった、いやあんスタもあったけどあんスタだって彼に誘われてやり始めた
今考えたらなんで彼が好きだったのか分かった気がする

あれだ、

声だ、

友也くんの声に似てたんだよ…うん
いや僕クズすぎだね

そういや今まで好きになった人って全員あんスタのキャラの声に似てたわ



なんか笑えて来た…

学校行こ…









いつもは2人で歩く道を今日は1人で歩く
寂しいな、なんて考えながら

あ、


赤信号なのにトラックが走ってる
危ないなぁ…




え、止まらない？
横断歩道には彼の姿


…さよならしよ


あぁ、さよならしよっか！




バックを投げ捨て横断歩道まで無我夢中で走り続ける

間に合って、
お願い神様、


これ以上僕の大切な物を壊さないで





…最後に見たのは親友の泣きそうな顔

…最後に聞いたのは親友の泣き声



…最後に言ったのは

A「さよならしよ、大好きだった人」

そして暗転

来世でまた会おうなんてありがちな事考えながら








？「…ろ」

A「んぅ？」

？「…きろ」

A「ぅぅん…」

？「起きろ！！」

A「うぁぁぁ！？」

？「おっ♪やっと起きた〜」

A「！？」

？「はじめまして！我は神です！！」

A「…は？」

？「いやぁ、まさか君が死んじゃうとは！」

A「あ、やっぱ死んだんだ僕」

？「うん！ほんとは君の親友が死ぬはずだったんだけど！君が身代わりになっちゃったから！」

A「は、はぁ」

？「そんな優しい君に神様からプレゼント！」

A「いや、別に要らないから」

？「では行ってらっしゃい！！」

A「は？え、」

？「あんさんぶるスターズの世界へ！！」

A「え、うぁぁぁ！？」


急に地面が透けて僕は下に落っこちる…

落っこちる！？

また死ぬの！？


？「大丈夫！今から君を新しい家に招待するよ」

A「新しい家！？」

？「うん！あんスタの世界の家！！」

A「うぉ、まじか！」

？「君なら大丈夫！何かわからない事があったらOK神様って言えばすぐ出てきてあげるから！」

A「OKGoogleのノリで言うなよ…」

？「細かい事は気にしない！！さぁ！新しい世界へ！」



また暗転

鏡と僕 僕と鏡→←設定と作者の話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す