十七、後日談 ページ31
原「いや〜まさかくっつくとはねぇ〜」
昨日の告白を見ていた四人は、そこに古橋を交えて、おめでとう会(仮)を廊下の隅でしていた。
山「まぁ、おめでと」
古「あぁ、ありがとう」
相変わらず無表情な古橋は、嬉しいのかどうなのか、感情が読めない。
瀬「花宮、今吉さんには連絡したの?」
瀬戸の声に、「あぁ」と言った花宮は、携帯を手に持った。
花「メールで告白を知らせたら、大量に電話がかかってきた」
原「こわ」
「嬉しくてワシ死にそう」って言ってたぜ、と花宮は鼻で笑いながら言ったが、四人は笑えなかった。
昨日の事にも触れながら談笑していると、「康ちゃーん!」と声が響いた。
目を向けると、Aが此方に全力疾走してくるのが見えた。
え"、と、山崎が引いたような声を出した。
Aは五人の前で止まる。
だが他四人には見向きもせず、古橋に話しかけた。
「康ちゃんあのね、あのね!康ちゃんあのね」と、話したい事がありすぎてまとまらないとでも言うように、言葉がつっかえて話せない。
古「落ち着けA」
貴「え?うん」
古橋の一言でAは黙った。
「それと···」と古橋は口を開く。
古「康ちゃん、はやめて、普通に呼んでくれないか?」
その言葉に目を見開いたAは、直ぐに下を向いた。
そして···
貴「康次郎、くん···」
耳まで真っ赤にしてそう呟いた。
恥ずかしくなったのか、Aは何も話さず、全力疾走で教室に戻っていった。
古「俺の彼女がかわいすぎる」
原「うわぁ何それ。ラノベのタイトル?」
山「きもっ」
瀬「長続きするといいね」
花「バカップルかよ」
吐き捨てるように言った花宮の口は、笑っていた。
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征羅(プロフ) - 霧崎まこさん» わかりました。書けなかったらごめんなさい・・・ (2020年9月12日 17時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
霧崎まこ(プロフ) - はい、勝手に期待して待ってます。余り重く考えなくていいんで。 (2020年9月12日 17時) (レス) id: c591bca726 (このIDを非表示/違反報告)
征羅(プロフ) - 霧崎まこさん» 書きたいとは思っているのですが、どうでしょう・・・まだはっきりとは言えませんね。 (2020年9月12日 13時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
霧崎まこ(プロフ) - かいてもらえるのですかっ (2020年9月12日 10時) (レス) id: c591bca726 (このIDを非表示/違反報告)
征羅(プロフ) - 霧崎まこさん» なるほど・・・原ちゃんですか・・・。今書いている作品と、リクエストの作品があるので、書くとしたら大分先になるかもです・・・。 (2020年9月12日 9時) (レス) id: 44f8e3471a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:征羅 | 作成日時:2020年1月9日 23時