俺はヘタレではない、決して。【古橋康次郎】

＊ ページ20

原「古橋・・・もしや・・・」

山「幽、霊？」

花「バカ言うんじゃねぇ！」

仲良く抱き合っているバカ二人の頭を叩き、Aを見る。

バカ二人の頭を叩いたら、もっとバカになるかも知れねぇな。

ま、コイツらがバカになろうと知ったこっちゃねぇが。

花「A。康次郎が死んだってどういう事だ。」

貴「違うの！康次郎じゃなくて、康ちゃん！」

コイツ、康次郎の事康ちゃんって呼んでたよな。

貴「死んだ康ちゃんっていうのは、私が飼ってるウサギで・・・・あ、飼ってた、か・・・」

花「ハイハイそれで？」

泣き出したら中々治まらねぇから、泣かさないように。

貴「今日、朝起きたら死んでたの。」

花「へぇ。つーかお前、お前の飼ってたウサギ、康ちゃんって名前だったか？」

違ったような気がすんだが。

貴「そうだよ。中学の時はウサギ。高校上がって、ウサギの目が康ちゃんに似てたから、康ちゃんに名前変更」

そんな簡単に名前変更すんな。つーか名前くらいつけてやれよ。

古「Aっ・・・そんなに俺の事をっ！」

コイツはコイツで、何泣いてんだ。

貴「別に康ちゃんを思ってつけたわけじゃないよ。似てただけ」

辛辣！

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