検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:39,763 hit

TRUE COLORS ページ5

.



Aは噎せた。
なぜなら、彼女はその特徴すべてが当てはまる人物を知っている。
だから、噎せてシュークリームを喉に詰まらせた。


「ケホッ、ケホッ、っはぁ……死ぬかと思った…」


喉に詰まらせたそれを珈琲で胃に流し、ようやく彼女は息を整えた。そしてこれじゃあ糖分を取った意味が無いな…とカロリーを摂取したことを少しだけ悔いた。


その様子をコナンは焦ったように見つめ、赤井はしばらくAの背中を摩っていた。


「それで、そのバーボンって男の事よね…?おそらく偽名が安室透で、幼い頃のあだ名がゼロで、公安に所属してるかもしれないって言う…」

「ああ、そうだ。その様子だと知っているようだな」

「調べるまでもないわ…彼は私の上司でアンジュの部下なんだから…」

「君の上司、ということはやはり彼は公安か」


コナンと赤井の瞳が鋭く光る。

全く、彼らはどうやってここまで調べたのだろうか、とAは若干呆れた。
そして、ここまで分かっているのなら隠す必要はなさそうだ、とも。

「えぇ、警察庁警備局警備企画課所属の、降谷零。バーボンとして組織に潜っている身だから、第三者に話していい事ではないけど、今回は事が事…もちろん、私にもこの後どうするのか教えてくれるのよね?」

「あぁ…だがその前に、このボウヤの疑問を解くことにしよう。お前の正体も含めてな」

「そうね、そうしましょうか」


と、Aはもうひとつ、シュークリームへと手を伸ばして話し出した。


「私の名前は秋間A。篠咲良は偽名よ。公安に所属していて、降谷さんの部下に当たるわ。彼と私は同時期に組織に潜入したけど、私の方が功績を挙げたのが早かったから、バーボンは私の部下になったわけ。因みに、組織でのコードネームはアンジュ。知っての通り、お酒の名前ね。組織ではアンって愛称で呼ばれてるわ…私の髪が赤毛っぽいからかしらね?」


Aはそう言って、自身の髪の毛をくるくると弄び始めたが、コナンは会ったばっかの人間にそんなに話していいのかよ…と頬を引き攣らせた。

REWARD→←SUGER CONTENTS



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
172人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:i | 作成日時:2018年5月4日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。