kiss 27 ページ3
触れそうで、胸の中心には絶対触れない。
「っん、んんっあ」
「まだ我慢できんの？
そんな顔しなくても、教えてくれれば触ってやるのに」
チュッと音がして顔に降ってきたキスは、唇スレスレの頬の部分で。
きつく閉じていた目を開くと、そこには怒るどころかこの状況を楽しんでいる、サディスティックなシロの顔があった。
(…この、ドＳピアニストがっ)
キッと睨みつけてやれば、はあと盛大に溜息をつくシロ。
今度はそっと脇腹を撫でられる。
「――っつん」
鳥肌が立つのがわかる。
触られたところからどんどん敏感になっていって。
言ってくれれば触ってあげるって、まるで拷問のようだ。
(渾身の力で睨んだのに、ため息つくなんて…)
確かに怖くはないかもしれないけど――。
そう思っていたら……。
「あのさ。涙目で弱々しく睨んでも、男煽るだけだって。
――この3ヶ月で学ばなかったのかよ」
「ん……ぁ…」
突然の噛み付くような深いキスに、呼吸が絡め取られて甘ったるい吐息が漏れる。
酸素を求めて薄く開いた口から、舌が入ってきて、暴れまわる。
全部持っていかれるような錯覚に陥る、キス。
体は押さえつけられたまま、角度を変えて何度もするから。
やっとシロの唇が離れた時には、口の周りはべっとりしていた。
「……こっちがもたねえ」
ぼそっと呟いたシロは、自分の手の甲でグッと唇を拭う。
その姿に、不覚にもドキッとした。
「……ナナ」
ついさっきまで、荒々しいキスをしていた人とは思えないほどの甘い声で、名前を呼ばれた。
一体いくつの仮面を持っているのか……。
「俺、なんかしたか？」
その弱々しい声を聞いて、シロの顔に焦点を合わせた。
眉間にシワを寄せて、苦しそうに私を見るシロと目が合う。
なんでこいつがこんな泣きそうな顔をしているのか。
(……泣きたいのはこっちだっつ−の)
早く、いつもみたいに抱いてくれればいいのに。
そのために、来てるんだから。
「ナナ……」
「――っ」
もう一度、懇願するように名前を呼ばれて、まぶたにキスを落とされた。
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たーに(プロフ) - 嵐ω`*←さん» ふーって言うのは 妹がふざけてたら投稿しちゃったものです(°□°;)本当ごめんなさいっっ!! (2013年7月15日 8時) (携帯から) (
レス) id: 03ccc44623 (このIDを非表示/違反報告)
茅蜩(プロフ) - これからも応援してます。 (2013年7月15日 0時) (レス) id: 4e4316dc68 (このIDを非表示/違反報告)
嵐ω`*← - たーにさん『ふー』て何ですか！？((°□°)) 小説面白かったです♪♪これからも楽しみにしてますヨ((妖笑(●´`●)ノシ (2013年7月14日 19時) (レス) id: b60242dff3 (このIDを非表示/違反報告)
さわここ(プロフ) - たーにさん» ねー！私もそう思います！ (2013年7月14日 18時) (レス) id: e03c20c4fa (このIDを非表示/違反報告)
たーに(プロフ) - 嵐ω`*←さん» ふー (2013年7月14日 16時) (携帯から) (レス) id: 03ccc44623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びびあん | 作成日時：2013年7月8日 23時
