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kiss 35 ページ11

「言っとくけど、顔じゃないから。……だから、どっちでも一緒とか思うなよ」


「……」


「自分のこと話したがらなかった原因の1つって、それだろ?」





……なんでこの人は、こんなに私のことを知っているんだ。



「……見てればわかる。…………好きなヤツのことだから、考えた」





その言葉に、ふわっと気持ちが数ミリ…いや数センチくらい浮き上がった。



だけど……。




「それだけで?」


それだけで、わかるものだろうか?

……家族構成のことまで。






「……双子ってことも、その同級生に聞いてた…」


「……」


「でもっ、聞いたのはそれだけだ。ちゃんと『お前』を見るって言ったのは、俺の本心」


「……」





密着したままの体から、声が響いてくる。



「……妹と間違えたら、許さないから」


「ありえないから安心しろ」



小さな声で言ったのに、彼にはちゃんと届いたようで。


やっぱり自信過剰な言葉とともに、私の唇は奪われた。



「……私ばっかり、何も知らない……」



向こうは色々知っているのに。

何だかすごく、アンフェアな気がして拗ねたような口調になってしまった。




「これからお互いに知ればいい。……色々順番が逆だけどな。……何から知りたい?」




そう言われて、焦る必要はないんだけど、何から聞こうか必死に頭を回す。


急かすことなく私の言葉を待ちながら、彼は優しく私の髪に指を通した。


その指を見て、最初の質問が決まった。



「……曲名」


「は?」


「日曜日にバーで弾いていた曲名、知りたい」




あのキレイな旋律の名を、知りたい。



「…私、ピアノ詳しくないから…」



一瞬驚いたような顔をした後で、彼はふっと笑って。


耳元で教えてもらった曲名は、予想に反して悲しげなものだった。



「……レクイエム?」


「いや。和訳がそうなってるだけで、原語での意味は……、あー。今はいい。あとで教える」

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たーに(プロフ) - 嵐ω`*←さん» ふーって言うのは 妹がふざけてたら投稿しちゃったものです(°□°;)本当ごめんなさいっっ!! (2013年7月15日 8時) (携帯から) (レス) id: 03ccc44623 (このIDを非表示/違反報告)
茅蜩(プロフ) - これからも応援してます。 (2013年7月15日 0時) (レス) id: 4e4316dc68 (このIDを非表示/違反報告)
嵐ω`*← - たーにさん『ふー』て何ですか!?((°□°))  小説面白かったです♪♪これからも楽しみにしてますヨ((妖笑(●´`●)ノシ (2013年7月14日 19時) (レス) id: b60242dff3 (このIDを非表示/違反報告)
さわここ(プロフ) - たーにさん» ねー!私もそう思います! (2013年7月14日 18時) (レス) id: e03c20c4fa (このIDを非表示/違反報告)
たーに(プロフ) - 嵐ω`*←さん» ふー (2013年7月14日 16時) (携帯から) (レス) id: 03ccc44623 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:びびあん | 作成日時:2013年7月8日 23時

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