南side ページ10
―――――――――…
このカフェに来るのも、今日で何回めだろうか。
零「いらっしゃい」
そんな言葉をかけながら、少し心配そうに私達を伺う零夜先輩。
私はその場にいなかったから詳しくは知らないし、Aちゃんから聞いた事で、あの夜の出来事を知っているだけだ。
けど、Aちゃんの話しによると、その場には零夜先輩もいたらしいから、心配されるのも当然な事だと思う。
個人的にこのカフェは好きで。
Aちゃんが、ここでバイトをしている零夜先輩と知り合いだと知ってからは、Aちゃんとも来た。
つまり、このカフェには何度も訪れている訳だけど。
こんなに緊張感を全身に感じながら、ここのカフェラテを飲むのは初めてだ。
恭「で、話しって?」
南「うん」
カフェラテをテーブルに置くと、顔を上げて私を見た恭介にドキリ、と心臓は弾む。
南「いきなりだけど、本題に入っても……」
恭「いいよ」
南「うん……、分かった」
手に持った温かなカフェラテを置くと、徐々に手からは温もりが消えていく。
今、聞くしかない。
これを逃せば、私はきっと聞く勇気を失ってしまう。
南「Aちゃんに………、なんで別れを……告げた、の?」
微かに震えていたかもしれない自分の声に、そっとテーブルの下で手を握り締める。
フ、と口元に半円を描いた恭介は私から目を逸らし、半ば自嘲的と思われる笑みを浮かべた。
恭「Aはきっと大河が好きだから」
そう、簡潔に答えられたけど、それだけじゃあ意味を理解するのは無理で。
南「どういう事?」
唾をゴクリ、と飲み込んでから、再び問いかける。
恭「俺と別れて、大河と幸せになって欲しかったんだよ」
更に分かりやすく伝えられた理由を、頭の中で反芻する。
そうして、大河が好きだろうAちゃんが幸せになれるよう、自ら別れを告げたのか、と理解した。
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れいか(プロフ) - 一日でこんなにたくさん書けて凄いです!更新頑張ってください! (2013年7月18日 21時) (レス) id: 6987978d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りょーくん | 作成日時:2013年7月17日 19時