第220話 ページ25
noside
彼方達がろくろと天馬を救出するために、入界の準備をしている中、一方でろくろはケガレの大軍と交戦していた。
「(やべ......呪装が.....消え.....あ、消えた)」
呪力が底をつき、呪装が消えてもなおケガレの攻撃をかわし続ける。
「(......ん......んん〜〜〜〜？あれ、待ってよくよく考えてみたら、俺、紅緒とは「おはぎ食べられなくなるぞ」とか「先に島に行くよ」とかふわっとした言葉ばかりで『約束する』ってちゃんと言葉にしたことないんじゃないか？＿＿＿＿おれば生きるぞ。紅緒。俺はお前と生きる！！)」
ガガガガガガガガガ！！
ケガレに捕まりながらも、諦めず戦い続けようとしたろくろ。ろくろをつかんでいたケガレが一瞬で倒され地面に落ちた。他のケガレもすごい速さで攻撃され、祓われる。その光景にろくろはよろよろと立ち上がり右手を差し出す。
すっ.......
「焔磊」
ぱしっ
ろくろが差し出した手にはしっかりと彼女の手が握られた。
「紅擲......」
もう一人の双星の陰陽師、
化野紅緒。
「「
カァァァ！！
「「
ドッドドドドドドドドッ！！！
無数の攻撃がケガレ達を一瞬にして倒していく。
「深度2013に新たな呪力反応っ.....な......何者かが焔魔堂ろくろ様の加勢に現れた模様っ....！！」
「今の反応は.....
「紅緒っ.....紅緒なんだなっ！？」
「ええ.....私.....よ、ろくろっ....！！」
狐のお面越しから聞こえる紅緒の声。
「ゴメンな......さい、ろくろっ......もっと本当は......もっと早くあなたの下....へ帰りた.......かったのにっこんなに時間....がかかって」
「いいよいいよ！全然大丈夫っ。丁〜〜〜〜〜度今、紅緒のこと考えてたんだっ.......あはははすっげ〜〜〜〜っ！！！！」
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年10月1日 18時
