第113話 ページ15
焔魔堂彼方side
久しぶりだね、
──そうよのぉ?久しぶりじゃの、彼方──
元気そうでよかった.....。
待たせちゃったみたいだけどね.....。
──随分、待たされてしまったのう。遅いお帰りじゃ──
ごめんね、でも.....。
待っててくれてありがとう.....!!
──当たり前じゃ。妾はそなたのモノなのじゃよ?彼方が帰ってくるのを待つぐらい当然じゃ──
そっか、ありがとう。
──妾に心配をかけさせたことは怒っておるがのぉ──
ウッ.......それは痛いところをついてくるね、月姫。
悪いと思ってるよ、ごめん。
──ふふっ、冗談じゃ..........それはそうと彼方、御主小僧に言わぬのか?──
!!
──あの斑鳩の小僧には言ったのだろう?なら、後は本人に自分の気持ちを伝えるだけではないか──
......そ、そうだ.....ね。
──.....伝えなければ何も変わらぬ。それはわかるであろう?──
うん。わかってる.....。
わかってるけど.....、私じゃダメだよ.....。
──なぜじゃ?──
私よりも可愛い子なんていっぱいいるし、きっと天馬にとって私は他よりも上な友達と思われてるよ。
──(.....彼方、また大きな勘違いを.....、決めつけじゃのう。どう見ても、あの小僧もそなたを好いておると言うのに)そうか....。だが、彼方。妾は御主が泣く姿は見たくはないぞ?──
うん、大丈夫。
月姫を悲しませるようなことはしないよ。
意識が遠退き、光が私を包み込む。
月姫としばしのお別れだ。
──彼方、妾はそなたの力じゃ。いつでも好きに使え。力を貸す──
うん。
──そなたの思いを形にするため、妾の力を使えば良い──
うん.....。
ありがとう、月姫。
──なに、大したことはないぞ。じゃあ、またのぉ?彼方──
またね、月姫。
──妾の力はそなただけのモノじゃよ?**──
ふふっ、ありがとうございますね?......
──.....ほほ、懐かしい呼び方じゃの?
.......___________________月の巫女──
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ひーちゃん - リメイク前から読ませていただいていますが、とても面白いです!無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月5日 17時) (レス) id: fdbe555570 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2022年2月26日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - すごく面白いです!!!!!!無理せず更新頑張ってくださいッッッ (2022年2月22日 18時) (レス) @page10 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月31日 17時