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第56話 ページ8

ろくろ達が目標にしていた土御門島に行くために出された条件の二年がたった。二人は、二年前よりも確実に強くなってきている。そして、私も清弦さんのスパルタ修行で強くなっていった。と思いたいっ!

清弦さんが言うには、私が本来ケガレ祓いに使う霊符がないことと、七年前の自分の身体の使い方を思い出したら、今以上に強くなると言われた。小さい時の私、どんだけ過酷な修行をしてたんだろう。

二年がたったと言うことは、私は高校三年生に。
ろく達は高校一年生になった。

あ、学校は違うよ?


ろくろと紅緒、繭良は、同じ学校、鳴神第一高等学校に進学した。学業と陰陽師としての仕事もこなしながら、毎日を過ごしている。私もろくろ達や亮悟さんと一緒に清弦さんから渡された霊符でケガレ祓いをしている。なかなかに忙しい日々を送っている。



『あ』



そう言えば士門からメールが着てたんだった。
内容は、たしか........、

″近々こっちに来るって事だったかな″

士門と逢うのは、二年ぶり。



『楽しみだなぁ〜〜』






──────────






あれから数日。


学校から帰ってきた私は、椅子に座り、昨日買ってきた抹茶プリンを食べていた。

美味しい......。
大好物の抹茶プリンを久しぶりに食べた私。
美味しすぎて、ほっぺがとろけちゃう......。

抹茶プリンも好きだが、抹茶を使った飲み物、お菓子も大好きなのでよくお小遣いを使って買いにいっている。それほどに美味しいのである。



「ただいま戻りました〜〜!」

『お帰りなさーい!!』

「おお、早かったの。どうじゃった?」

「滞りなく」



ケガレ祓いに行っていた亮悟さん達が星火寮に帰ってきた。今日は、ろくろと紅緒、亮悟さん、篤さん、そして慎之助さんの五人でケガレ祓いの仕事に行ったはず。ろくろと紅緒が見当たらないので二人はもう帰ったのかな?



『亮悟さん。ろくと紅は?』

「紅緒さんなら帰ったよ。ろくろは......」

「じっさま、じっさま〜〜〜〜っ!!」



声の聞こえた方を指差す亮悟さん。
指が指している方向には勢いよく現れたろくがいた。



「パンツ男から、島から何か連絡あった!?」

『パンツ男って......呼び方......』

「有馬様から?いや、特にないが」



その言葉にろくろは、テーブルに置いてあった煎餅を掴んで食べた。



 

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夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます!嬉しいです!! (2021年7月31日 13時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない!面白いです!!これからも頑張ってください! (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月22日 16時

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