第80話 ページ32
ろくろの方では彼らは婆娑羅と対峙していた。
「うるせぇんだよっ.........てめぇは！てめぇなんか俺にとって........ただの通過点なんだよっっ！！！！」
ゴズッ！！！！！
「朱染雀羽、纏神呪！！」
ガガガガガガガガッ！！！
ろくろが作った隙を士門は見逃さず、協力な技を婆娑羅・聖丸に食らわせた。
「よくやった焔魔堂。あとは任せろ.......！！ここから先は一言一言よく考えて喋れ、聖丸.......！」
赤き衣に身を包む朱雀。
「何が、お前の最期の言葉になるかわからないからないからな！！」
「くそがあぁあああああっっ！！！！」
十二天将の力そのものを身に纏う奥義″
──────────
カキンッ！
ザッ。
ギギッ！！
ザッ！！
「くくくっ！！あの時とは違いお前との殺し合いが長く続くとは！！楽しいなぁ！！！！」
素早く動き、相手の剣筋を見切り、攻撃を仕掛ける。どちらも少しのミスで命がない状況。もはや、人の域を越える戦い。
なぜ、そのような戦いが彼方に出来るのか。彼女はまだ、陰陽師を再び始めて二年しかたっていない。それなのに、八雲と互角に戦えている。
それは、彼方にある剣術の才能。
そして、十一年前の剣技と八雲との戦いの記憶を体が覚えているためである。
元々、陰陽師の才能もあり、更に剣の才能もある彼方。清弦は、この二年で彼方の体に染みついている陰陽師としての戦い方と剣術の才を呼び起こしたに過ぎない。
なおかつ、彼方は転生者である。
陰陽師の才能＋チートがついている。勿論、剣術の才能＋チートの方もしっかりとついている。だが、ここまでの強さは彼方の努力で身に付いたのが大半だ。
『ｯ......！』
実際の彼方の今の実力は、双星の陰陽師であるろくろと紅緒よりも強い。そして、彼方の本来の霊符.......式神は、土御門島にある。本来の霊符を使えば彼方は、今の十二天将と同等の実力を持つ。
11年前の彼女の方がまだ強いが。
『(早い！けど、見切れない速さじゃない！！)』
どんどんと速くなっていく斬り合い。
先に集中力が切れた方が負け。
一瞬の隙すら、命取りになる。
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夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます！嬉しいです！！ (2021年7月31日 13時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない！面白いです！！これからも頑張ってください！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年7月22日 16時
