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第73話 ページ25

陰陽師の使命.....ね。
ずーっと長い間、それを継いできたのだろう。土御門さんは。



「ただし、アイツの場合は人類が勝つためだったら、全ての陰陽師が犠牲になっても構わないって考えが+αされてるがなぁ〜〜」

「そっそれじゃ何の意味もないだろ....!!」

「それが土御門家の信念だからなぁ〜〜。そのためには″双星″と″神子″は絶対不可欠のフィクターだぁ」



双星、ろくと紅は、そんなにも大切な存在なのか。
私も二人のことは大切だが。そういう意味合いではない。



「士門が無謀と知りつつも妹のために婆娑羅と戦ったのは、あの場で婆娑羅を完璧に叩いておかねば今後″斑鳩小夜救出″に人員が割かれないってのがわかってたからだろうなぁ〜〜」

「......全て.....全ては俺の弱さが招いた結果.....だ!十二天将として俺はこれ以上、事態を悪い方向へ進ませるワケにはいかない.....!!」

「だっ......だから、何なんだその″十二天将として″って......!!助けを求めてる人がいるのに陰陽師として放っとけるかよっ!あんたが行かねぇなら一人でも行ってやる!!」

「......こ、この大馬鹿野郎があっっ!!!!」

「「『!!』」」



ろくろの言葉に士門が後ろから飛び蹴りを決めた。



「痛ってえなあっ!!」

「これが罠だというのがまだわからないのかっ!!!!本気で島で戦うつもりなら理想だけではどうにもならないものがあると知れっ!!現にちぃ子の護衛は全て婆娑羅に殺されている!!!」

「え.....」

「いいか........陰陽師は死ぬ。それこそ俺や清弦さんは何千何百という″死″を受け入れてきた。オレの幼馴染も殺されそうになった!!!オレたちの手の中には守っていかねばならないものが山とあるんだ.....!」



守っていかないといけないもの.....。それはそうなのかも知れないけど、士門の気持ちをころさなくても言いと思うんだけどな。



「小さなかけらひとつ拾い上げるために残った手の中のものを落とすようなことがあってはならな......」

「うるせぇええええええっ!!!!」



ろくろが士門の胸ぐらを掴んだ。



「小夜ちゃんは生きてるんだっ!!!!助けが来るのを待ってるんだっっ!!!!今までたくさん失ってきたからこそ、もうたったひとつでも取り溢しちゃいけないんじゃないのかあぁっ!!!!」



 

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夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます!嬉しいです!! (2021年7月31日 13時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない!面白いです!!これからも頑張ってください! (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月22日 16時

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