第51話 ページ3
noside
ｻﾞｼｭｯ！
＿＿＿＿＿コト。
「かはｯ......ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ......はぁ、はぁ！」
「ろくろっ.....！！」
ろくろの首を掴んでいた手が放された。いや、放されると言うよりも、離れたという方が正しいと言える状況だった。
「ｹﾞﾎｯ.....ど、どうなってんだｯ.....！？」
呼吸を整えながら、婆娑羅の方を見るろくろと紅�辧�
何が起きたかわからないために警戒を緩められない。
「アッハハハハッ！！！思い出したか！？手が斬られちまった！！」
地面に落ちた手を拾う婆娑羅。そう、ろくろの首を掴んでいた手が一瞬のうちに斬られ地面に落ちたのだ。それを楽しそうに笑う婆娑羅。
「........姉....ちゃ、ん？」
「彼方......さん？」
ろくろ達が視線を移した先......、そこには透明感のある紅色の刀を片手に持った一人の少女がいた。
_________焔魔堂彼方が立っているのだ。
目からは光が消え、虚な表情の彼方にろくろ達は戸惑いが隠せない。
「やっぱり、お前は強いな！！！俺の最高の殺し相手だッ！！！！！！」
婆娑羅は、どこからか霊符をだし紫色の刀を出した。「六年ぶりにやりあろうか！！十六夜彼方ぁ！！！！」と声を上げ、斬りかかった。
ｻﾞｯ!
「！」
『.........』
婆娑羅のもう片方の腕が床に落ちた。
気づいた婆娑羅は、愉快そうに笑った。
「ｸｸｸｯ！！腕が二つ落とされた。.......久しく愉快な事が起こった！！........満足だ」
落ちた腕を広いあげる婆娑羅。
「今日はここで終わってやるよ！小娘、今度はあの島で再び戦おうぜ！！」
「何.....言ってやがるｯ.......！？」
「ダメ....！追いかけて.....は、私達じゃ勝て....ない.....！」
悔しそうな表情のろくろと紅緒は、去っていく婆娑羅を見ることしかできない。婆娑羅の姿が消えたと同時に、ドサッと何かが倒れる音がした。
「姉ちゃんっ！！！！」
「彼方さん.....！！！！」
倒れたのは、刀を持っていた彼方。彼女に駆け寄るろくろと紅緒は彼方が気を失っているだけであることを確認して安堵の息を吐いた。ろくろと紅緒は、婆娑羅と彼方二人の関係を不安に思いながらも、彼方をつれて彼らは禍野を出たのだった。
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夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます！嬉しいです！！ (2021年7月31日 13時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない！面白いです！！これからも頑張ってください！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年7月22日 16時
