第67話 ページ19
「対象の呪護者が邪な気を孕むものであれば、葛の葉の眷属によって打ち祓われる。力及ばぬ未熟な呪護者であれば葛の葉たちの呪力に潰されて消え失せる.....」
「(呪力に潰されて消える....！？)」
「いずれにせよ、呪護者を失うという行為それは陰陽師としての″死″を意味する────！！」
「(あの時言っていたのはこういう意味だった....の！？)」
清明の言葉に紅緒は、士門が言っていた言葉の意味を理解した。優しくはないとはこういう意味であると。
「この出現する眷属の数が多ければ多い程、チビ助の呪力のポテンシャルの高さを示すものだぁ」
「うぅ、あ.......あぁっあああぁぁぁあぁぁああああぁああ！！！！」
ズォォォォォ！！！！！
「馬鹿......な！！イキナリ四十八人全員......だと！！？(これが双星たる所以か.....！？一体どれだけ鋭い牙を隠していると言うんだっ.....焔魔堂ろくろっ.....！！！)」
ギュゴゴゴオオォォオオオ！！！
高密度の呪力と呪力のぶつかりあっているため、トレーニング部屋の窓ガラスが一瞬にして飛び散る。
「や......止め......て！ろくろっ......！小夜......さん、これ以上はいけ.....ないっ！」
ぎゅっ。
「.....な」
「！あ......あれは！」
葛の葉の胸にろくろが倒れ混み、抱き締められている。二人を中央とし、周りにいた眷属達が膝をつき、敬意を表している。
ドサッ。
二人とも倒れた事を合図に式が終わったことを確認した達がろくろと小夜に駆け寄った。
「紅緒ぉ〜〜正直に答えろぉ、さっきのは一体何だぁ〜〜、お前はアレ知っていたのかぁ〜〜......！？」
その質問に紅緒は、知っていると答えた。そして、いつ見たのかを言うとアレが何なのかはわからないと。言えば、ろくろがどんな目にあうかわからなかったために黙っていた紅緒。だが、今回見届け役として清弦がろくろのあの姿を見てしまった以上、上に報告することになる。勿論、「晴明」と言って倒れた彼方のこともだ。
「問題を棚上げにしてもろくなことにならねぇだろうがぁ〜〜〜。そもそも、チビ助の呪護者や外見の変化が危険かそうではないか判断すんのは、俺たちでも上の連中でもねぇ───────士門の妹だ」
黙ったまま、暗い顔をする紅緒。
「なんにせよ、こいつらが起きてからだぁ〜〜」
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夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます！嬉しいです！！ (2021年7月31日 13時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない！面白いです！！これからも頑張ってください！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年7月22日 16時
