第82話 ページ34
『ふぅ......(とりあえず、乗り切ったのかな.....？油断はまだまだできないけど)』
一息ついて、深呼吸。
それと、さっきからあっちで強いケガレの呪力を感じる。八雲じゃない、こいつもだけどまた違う呪力。婆娑羅、ろく達が相手をしている者達だろうね。
「.......じゃ、俺は行く。今度合う時は本当の殺し合いだ！！！楽しみに待ってるぜ！！！！！」
欠けた刀をしまい、私に背を向けて去っていく八雲。ホント、斬り合いが好きなんだね。迷惑なほどに......。まあ、それに命拾いに命の危機もバリバリ感じますけどね。
『(楽しみにされるのもなぁ.....)』
あの婆娑羅.......士門が言うには、強さも曖昧でランクの順位にも入ってないと聞いた。生まれた年月もたった数年、数百年の強さではなく、下手したら一位の千怒と同じ千年以上も生きているかもと言われている。
確認されたのは、ここ数年らしいけど。
全てが未知数の婆娑羅......、八雲。
私に絡んでくるし、謎が多すぎる。でも、私を殺す気はバリバリ伝わってくる。もっと、剣術の修行をしないと次はとられるな。一本、負ける。
『(修行、今以上に効率良く、パワーアップしていかないと......)』
本当に負け──────、
____________ドクンッ。
『！？』
前と同じような感覚。
でも、違う感覚。
一つだけ、私にだけなのかな？
そうなのかなぁ......。
優しいんだよね......。
それと、......懐かしい感じがする。
どこかで感じたことのある........、
また、別の......人への懐かしさ......。
身体は心は感覚はきっと、覚えているんだと思う。
.......魂に刻み込まれていると言うこともある。
でも、
『___________誰だっけ？』
今の私はわからない。
でも、.........覚えがある。
──久しぃのぉ..........＊＊──
ああ、やっぱり.......、
私の思った通りで........、
その話し方と雰囲気と力.......。
懐かしい気配と声........。
あの″方″だ。
懐かしき、あのお方だ____________。
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夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます！嬉しいです！！ (2021年7月31日 13時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
346 - なんで評価低いのかわからない！面白いです！！これからも頑張ってください！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: b132005490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年7月22日 16時
