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第44話 ページ46

チャイムを鳴らして、二人の家にお邪魔する。既に、勉強を始めていたであろう三人が出迎えてくれた。



「かな姉!!今日はありがとう!!」

「彼方さん。ありがとう.......ございます」

『気にしないで。三人とも今年三年生でしょ?高校の予習とか、受験とか大変なんだから!』



中学三年生の三人。
今年は、受験の年であるので今の内から、しっかりと勉強しておくと後々苦労しない。私の通う学校は制服がセーラーだったため受験した。前世の中学、高校でもセーラーじゃなくてブレザーだった。なので、セーラー服に憧れていたのだ。しかも、靴が決まった物じゃないので靴擦れするローファーをはかなくてすむ。スニーカー万歳!!



「ところで、姉ちゃんは今日何作ってくれるんだ!!」



ワクワクした表情で、聞いてくるろくろはものスッゴく楽しみにしてくれている事がわかる。嬉しいなぁ!



『今回は、クッキーだよ!プレーンとココア、チョコチップにしようと思ってるの』

「クッキーかぁ〜〜〜!!姉ちゃんのお菓子はどれも美味しいから楽しみに待ってるよ!!」

『うん!』



笑顔でリビングの方に戻っていったろくろ。
頑張ってね、勉強。



「彼方さん。.........あの、今度私にも.......お菓子作り教えてください」



恥ずかしそうに私にお願いしてくる紅。可愛い.....!
繭も手を挙げて教えてほしいとアピールしてきた。



『うん!いいよ。今度、三人で作ろう!!......それまでに作りたいお菓子決めておいてね?』

「うん!」

「決めて......おきます.....!」



私の言葉に二人が頷く。ろくろが、リビングの方から繭と紅を呼ぶ。その声に、返事をして戻っていった二人。新しい楽しみが増えた。


二人とお菓子作りなんて楽しみ!
よし!気合いいれて、クッキー作っちゃおう!






──────────






クッキーを作って、ろくろ達に出した。



「美味し......い.....!!」

「姉ちゃんのクッキーはやっぱ、美味い!!」

「ついつい食べすぎちゃう.....!」



美味しそうに食べてくれた三人にホッと胸を撫で下ろす。味見したし、不味くはないだろうけど、心配だったから。



その後、学校での話題になっている話を聞いたり、私も三人に勉強を教えたりと外が暗くなるまで過ごした。



 

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月12日 20時

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