緑の瞳は欠片を探す 《４》

◇連絡がとれないと不安になる ページ22

「櫂がどうしたって？」

「「おーッス！！」」

「皆！」

「三和、森川、井崎」

「先輩でしょ！」



呼び捨て.....。
カムイには難しいかもね。



「櫂は来てないのか？」

「え？一緒じゃないの？」

「ああ、今日はあってねぇな」

「そうそう！コーリンちゃん、学校来てないってほんとかよ！？」

「うん。多分、仕事が忙しいんだと思うけど....」

「なんだよー、何で俺様に連絡ないんだよ」

「いや、間違っても連絡しないからっ！」

『しないしない』



コーリンさんが連絡するなら、アイチ達、宮地学園でヴァンガード部の皆だけにでしょ。



『心配だね』

「うん」



カウンターで本を読んでいたミサキに言う。
コーリンさんと連絡とれないなら、スイコさん達とも連絡がとれないのかな？






──────────






今日は良く晴れた日。



「こんにちは！」

「いらっしゃい」

「みやぁ〜」

『いらっしゃい、アイチ』

「アイチ！」

「よぉ！」

「アイチ、森川の相手してやってくれよ〜」

「そうそう！俺も井崎も休み無しだぜ」



連チャンのファイト。
誰かさんも光定さんと前にやってたな.....。
あれから随分とたった気がするなぁ。



「やっぱり、今日も来てないんだ。櫂君」

『学校にも来てないんだよね』

「ああ、また、修行とか言って、旅に出たかな？」

『旅に行くなら、一言声をかけて行ってほしいよ。心配になる』

「だな」



あ、でも前回の修行の旅の時も突然消えたわ。
こっちから、連絡しないと教えてくれないし.....。



「櫂もそうだが、問題はコーリンちゃんだ！あれから、学校に来てるのか？」

「それなら、タクトから連絡があったよ。」

「アイドルの仕事が忙しくて、しばらく学校をお休みするって」



連絡がきたなら一先ず安心.....かな？



「そうだったのか....！」

「レッカちゃんも同じだって」

「心配したんだぜぇぇっ！！」

「良かったなあ、森川〜！」



涙を流しながら、コーリンさんの名前を叫ぶ森川。
愛がすごい。



「(心配することは何もない。そうなんだけど.....、どうしてだろう.....。胸騒ぎが消えない.....)」

『(......コーリンさんの事は大丈夫そうなのに、嫌な予感は消えない。櫂の方へも今までよりも心配だ)』



本当に何もないといいんだけど......。



　

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