緑の瞳は欠片を探す 《４》

◇二人の先導者、迫る闇 ページ16

勝者は次のファイトで決まる。



大将戦。
アイチVSレン。


レンのデッキは帰ってきた、″シャドウパラディン″。
彼の分身も戻って来ている。

それにいつものレンとは違う。



『(お互い赤と青のオーラが見える)』



始まる二人のファイト。なんか、レンが″シャドウパラディン″を使ってるとすごくしっくりくる。アイチがボイドから取り戻してくれて本当によかった。



「立ち上がれ、僕たちの分身！ライドッ！ブラスター・ブレード・解放者(リベレーター)！！」



アイチがライド。
そして、彼も。



「全てを闇に包み込む、我が分身。ライド！″ブラスター・ダーク・撃退者(リベンジャー)″....！」



ヴァァァァ！！！



『！』



二人のイメージが私に見せてくる。
自身の分身を取り戻した二人のファイト。


黒き騎士と白き騎士。

仲間のためにお互い全力で挑んでいる。



『熱く、激しく、そして二人とも楽しそなファイト』

「VF甲子園の本選に進むために二人とも全力で挑んでる」

「あ、ああ....」

『どうかした？』

「いや....」



二人のファイトを見ながら、眉間にシワを寄せる櫂。
悔しいんだと思うけど....、なんか危ないと思ってしまう表情をしているように感じた。



『(櫂......)』




惑星クレイ。

何度でも立ち上がる″ブラスター・ブレード″。
櫂が渡したカード。



そして、



『やっぱり、レンには黒き騎士が似合う』

「そういや、レンの分身はお前が渡したんだったな。櫂がアイチに″ブラスター・ブレード″を渡したように....」

『アイチとはまた違う騎士』



導きのカード。
二人の熱いファイトは続き、勝者はレン。

福原高校が地区予選を制した。






──────────






気づかぬうちに近付く、闇。





それはゆっくりとゆっくりと、

侵食していく。







──......ああ、来る.....！──







誰かがそう言った。





絶望と止めに、希望を消すために.....。


その力は求める。



越えなければいけない、


その先の光景。
　








　

『......絶対、守るから.....』





　







　
希望である君を



私は守るから......。

　




　

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