緑の瞳は欠片を探す 《４》

◇無茶振りの文化祭 ページ13

新導カサネside



「ファイトできるようになった！？」

「本当ですか！？」

『うん』



休日のカードキャピタル。
アルバイトに来た私は、いつものメンバー......アイチ達にこの間の話をした。櫂達とファイトしたこと、倒れなかったこと。



「それは俺らが承認だぜ。こいつ、俺達とファイトした後何回かしたが倒れなかったんだよ」

「体に異常とかないんだよね？」

『大丈夫。気を失うこともなかったよ』

「それは良かったです！」



私達の説明にミサキは嬉しそうな表情。
アイチも彼女同様に喜んでくれた。


これもヨゾラのおかげだ。どうやって私を倒れないようにしてくれたのかはわからないがヨゾラがどうにかしてくれたのはわかる。本当に感謝だよ。



「カサネさんっ！俺とファイトしてくださいっ！」

「僕もお願いします！」

「私もカサネとファイトしてみたい」

『！....うん！是非、お願いしますっ！』



アイチ達と集まってファイトを始める。
皆とファイトできるなんて本当に嬉しい。



『(ありがとう、ヨゾラ)』

「(御礼を言われることなんてしていませんよ。私は貴女の力なのだから....)」



心のなかにいるヨゾラに御礼を言った。

これからもよろしくね。






──────────






生徒会の無茶振りにより、アイチ達ヴァンガード部が文化祭で演劇を披露することになった。

私達、後江高校メンバーとカムイ達と一緒に観に行った。
トラブリながら、伝説のファイター登場に、会場は大盛り上がり。大成功をおさめた。


公演する前に櫂が屋台の焼きそばを見ていたのには少し驚いた。食べてたけど......。



「後江高校の文化祭は何をやるんですか？」

「うちのクラスは喫茶店だよ」

「へぇ、.....カサネ達の役割は？」

『料理担当だよ！』

「櫂君は？」

「勿論、カサネと同じで料理担当だ」

「料理得意だもんね、櫂君.....！」

「それに櫂が接客なんて想像できるか？」

『ぶっきらぼうにしかならないよ(そっちの想像の方がしやすい)』

「「「「「納得.....！！」」」」」



いや、まあ逆にクールでカッコいい！ってことになって、人気出るかも知れないけど、普通に櫂の料理の腕を活かしたい。


　

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