緑の瞳は欠片を探す《２》 (ページ5)

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◇クロノと休日ページ5

ある日。

『ミクルさん！時間ヤバイよ！』

「え！？もう、こんな時間！......クロノ、カサネ。今日は楽しんできなさいよ！！」

「うん！」

『了解！ミクルさん！！お仕事頑張ってきてね！！』

「了解！！......行ってきまーす！！」

「『行ってらっしゃ～い！！』」

家のドアが閉まり、家の中には私と弟のクロノだけ。私達はワケあって、叔母であるミクルさんと一緒に暮らしている。ミクルさんは化粧品会社の社長をつとめている。小さい会社だけど、すごく忙しい。

そのため、少しでもミクルさんの負担を減らすために私はカードキャピタルでバイトをしている。他にも家のことは私がしている。クロノも手伝ってくれる。

そんなにやって疲れないかって？
疲れた！ってほど、疲れないんだよね～。

毎日楽しいしね！

そして、今日はカードキャピタルのアルバイトがない日なので弟のクロノと一緒に出掛けるのです。

『クロノ！準備できた？』

「うん！姉ちゃんは？」

『私もバッチリだよ！じゃあ、行こっか！！』

「どこに？」

『.......あ、え、.....どこに行く？』

行き先決めてなかった......。
二人で悩み、近くのデパートに行くことにした。

そこのアイス屋さんで五段アイスに挑戦するのだ。
.......私だけ。

早速、クロノと共に家を出たのだった。

──────────

『お、美味しかった......！』

「美味しかったけど.....姉ちゃん食べ過ぎ」

『うっ....美味しかったんだからしょうがないでしょ』

デパートを回りながら、そんな会話をする私達。
宣言通り、五段アイスを頼んだ私。

ものスッゴく美味しかった....！！
食べても食べても太らないのでついつい食べすぎてしまった。

「そんな食い意地はってると彼氏できないぞ」

『え、あー今はクロノやミサキ達といる方が好きだからいーの！』

「......そっか」

ちょっと、ほっとしたような表情をしたクロノ。

もしかして、私に彼氏いると思ったのかな？
心配してくれたとか？

そうだったら、嬉しいなあ～！

クロノと二人で並びながら、他の物も見る。新しいキッチン用品とか消耗品とかのチェックもする。家出る前に確認してきたんだよね。シャンプーとリンスーが減ってたから、買って帰らなきゃ！

　