◇Let's カレー作り ページ29
夕方。
「皆さんにはこれから晩御飯を作ってもらいます!」
「僕たちで作るんですか!?」
「俺、料理なんてしたことないぞ。ま、やればできるけどな!」
「なんか、食いたくねぇ〜」
「そんなこと言わないで、作ってみてください!」
そう言われて作り始めた晩御飯。
材料からカレーを作ることはわかる。
それぞれで役割分担。
「あっ.....!」
『大丈夫?』
「もう怪我しないように気を付けてね、アイチ!」
「うん。ちょっと滑っちゃって、難しいんだね。じゃがいもの皮をむくのって」
「そんなの簡単よ〜。普段からお手伝いしないからできないんでしょ!それに比べて、カサネさんは上手ですね!皮をむくの速い!」
『ありがとう!家では私がご飯作ってるからね。』
「そうなんですね!」
一方、カムイと森川、三和、井崎は玉ねぎを切っている。
「そういや、櫂は?」
トトトトトトッ。
「呼んだか?」
「い、いや....」
「そうか。ならいい」
「意外な特技ってあるんだな」
櫂の料理スキルに驚く三和。
「でも、カレーに玉ねぎのみじん切りはいらんだろう。」
「『!』」
なんですって!?
聞き捨てならないぞ!
『カレーに玉ねぎのみじん切りは必須だよ!』
「おおっ!?」
「飴色に炒めた玉ねぎはルーにこくを与える」
『うんうん。その通り....!』
櫂の言葉に頷く。
「カサネさん、戻って来てくださ〜い!」
『は〜い!今、行くねぇ〜』
つい、井崎の言葉を聞いて反乱してしまった.....。でも、やっぱり玉ねぎは飴色!これ必須!だと思ってるからなあ。
──────────
それぞれが準備をして、完成したカレーを皆でいただく。
『美味しいね、ミサキ!』
「うん。美味しい」
こんな大人数でご飯なんて久しぶりだなぁ〜!
食べ終わった私達は、食器を洗い後片付け。
食器を布巾でふき、乾かすために脇におく。
「散々ファイトもしたし」
「デザートのスイカも食ったし」
「よしゃ!次こそ海だな!」
「何言ってんだ?」
『もう夜だよ』
「何!?......し、しまった.....!」
海の方をみて、しょげる森川を井崎が励ます。
「それに夜は夜で楽しい事がありますよ!」
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年11月6日 19時