◇知り合いと過去 ページ15
noside
「では各チームの皆さんは、決められた予選会場に移動してくださーーい！！」
そう言われた各チームのメンバーは、指定された会場へと移動していった。アイチ達のブロックはこの会場で行われる。
「変ね、あいつがいない」
「え？」
「チームフルファイター......AL4の雀ケ森レンが」
チームAL4の話をしている彼女達の所に背の高い年上の男性と青い髪の女性と白い髪で背の低い少年がきていた。背の高い男の人が櫂に声をかけている。
『櫂の知り合い....かな？』
「.....そう、みたいだな....。」
カサネと三和は、その様子を観客席から見ている。
「久しぶりだな、櫂」
「テツ」
「知り合い？」
「昔馴染みだ」
「ああ！雑誌の写真でみたことがあります！」
「「え？」」
「あの子達、AL4の三人です！」
小声でアイチとミサキに伝えたシン。
驚きながら二人は彼らを見た。
「ここでお前に会えるとはな」
「ﾌﾝｯ、レンはどうして来てない」
「全国大会の予選ごときレン様が出ると思うか？お前にもわかるだろ.......？」
「さあな。昔のことは忘れちまったぜ」
「櫂君。レンさんと知り合いだったんだ.....」
アイチの言葉に声を荒らげる櫂。
その雰囲気はカサネ達にも伝わった。
「決勝には出るんだな」
「お前が決勝に出られれば会うことができるだろ」
「レン様は僕らの他にもにチームを出場させてる。お前らは決勝にも出られないだろうさ」
「決勝はフルファイター同士。これ決定事項よね」
白い髪の少年と青い髪の女性が口を開いた。
「他に....」
「二チームも......？」
「そんなに強い仲間がいるなんて、フルファイター....雀ケ森レン！何者なんでしょう......？」
「ともあれ、お前との再会は嬉しく思うぞ。フィールドで会おう」
そう言い残し去っていったテツと呼ばれた背の高い男性。
「聞いてたろ。昔のことは覚えてないってな」
「櫂君！」
「ほっときな。誰だって話したくないことはあるわ......」
『(.....あれ？)』
チームAL4のうち、一人に見覚えのあったカサネ。カサネ本人も気づいていなかったが、彼女が気にしている青い髪の彼女も一瞬だが、カサネを見ていた。
『(......もしかして......)』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年11月6日 19時
