◇タラシな友人 ページ18
「あれぇ!?また、一緒にいる。キミ達随分仲いいんだねぇ」
「水色、それに朔」
『一護とご飯食べようと思って』
屋上に来ると一護と朽木さんが並んで座っていた。
一緒にお昼かな?と思ったけど、手にしてるのは牛乳パック......。遊子ちゃんのお弁当は?忘れてきたのかな?
「アホ、これが仲いいように見えるか?」
「違うの?まあ、キミが否定するなら別にいいけどさ。なんていうか一護、もうちょっと周りに目とか気にした方がいいよ?」
「アホか。俺が
「それもそうだね」
『(そういう意味じゃない気もするけどなぁ....)』
主に朽木さんと織姫関係で。←これにこの転生者も含まれていることを知らない本人
「これを.....どこにさすのだ.....?」
『ここだよ』
ストローの指す場所に苦戦している朽木さんに指でトントンと軽く叩いて教える。「おお!なるほど!」とパァァと明るい表情になった朽木さんは、ストローをさしえ飲みだした。
「ありがとうございますわ、朝代さん」
『気にしなくていいよ』
古めかしい言葉使いが本当の彼女のように思えるが、学校ではそのキャラでいくようだ。
私もスーパーで買っておいたイチゴオレを飲む。
お弁当を広げて、早速食べ始める。
「こんにちは、朽木さん!」
「こんにちは、えっと.....小島くん....?」
「あったり!まだ、ちゃんと自己紹介してないのに憶えててくれたんだね。小島水色、十五歳!よろしくね♡趣味は──」
「『女/女の子をあさり/誑かしだ/よ』」
「ええッ!?ちっ....違うよ、ひどいなぁ!!」
「こんな顔してもンのすごいタラシだぞ。気をつけろ」
「やめてよ。イメージ悪くなるじゃないか。僕は年上の女性にしか興味ないの!」
その年上の女性をタラシ込んでるのはどこぞの高校生でしょう。ジトーっとした目を向け、水色は同年代の子には興味ない宣言。
「だから気をつけろって言ったんだろ」
「え?」
「イヤ、なんでもねー」
『(朽木さんが死神なら十五歳なんて余裕で越してるしね)』
朽木さんはどうやら理解していない様子だけど、知らなくて良いこともある。
″─────!″
『......!』
誰かと食べる.....。
何か──────。
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2023年9月17日 21時