【Dr.STONE】科学王国の先輩 (ページ6)

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第1話　石の世界になるまでの日常④ ページ6

中学校に入学し、私は剣道部に入部した。
入学当初心配していたクラスでの友人も次第にでき、杠の友人でもある石神先輩と大樹先輩とも仲良くなった。先輩達には良くしてもらっている。杠含めて、皆とても優しくていい人だ。大樹先輩は、杠好きなのバレバレで、石神先輩との付き合いは古いらしく、違うタイプの二人だなぁって思いながら見ていることが多い。

石神先輩は、科学大好きで今時の中学生には珍しいタイプの人だ。普通に実験して、周りの人とはめちゃくちゃ頭の回転が違う、頭のいい人.....科学の知識が大量にある人。色んな知識を知っている石神先輩に巻き込まれ、科学実験をしていた杠と大樹先輩。私も彼らと過ごしていくうちに、部活のない日等暇な日に石神先輩の科学実験に巻き込まれるようになった。

科学の話になると先輩は、イキイキと話し始める。
本当に科学が好きなんだなって、思えるほどに石神先輩は常に科学ばかりの実験をする。
杠も大樹先輩も楽しそうにしていて、私もいつの間にか少しずつ科学の知識が身に付いてきた。そして、中学の科学のテストは結構いい点数を取れるようになったのは、良いことであろう。

そんな生活を中学入学と共に二年間続けている私は、いよいよ三年目に突入する。時は進み私は中学三年生になり、石神先輩達は高校に進学した。
私は最後の中学校生活と共に剣道部で日々頑張っている。杠に手芸を教えてもらうことも出てきた。毛糸でマフラーとか、手袋の作り方を教えてもらったこともある。

石神先輩との科学実験は変わらず続いているけどね？
年々パワーアップしているの感じてきているのは、気のせい？

「花百合」

『はい？』

「これやるよ」

『.......え？』

春休みが終わった中学三年生の始め、石神先輩にシロクマの可愛らしいぬいぐるみのついたストラップをもらった。「ほらよ」と手のひらにのせられたストラップを見て、そして、石神先輩を見て.....その繰り返しをして、再びストラップに視線を移した。

『............熱でもあります？』

「ねーよ、んなもん」

『科学の実験でいよいよ.......』

「チゲェって言ってんだろ......！」

え、じゃあ何故です？
何で突然石神先輩は、私にストラップをくれるんですか？
情報が完結しないんですけど.....？←どこかのアニメの○霊のセリフである

　