【ヴァンガード】緑の瞳は欠片を探す second (ページ4)

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◇チームQ4　─クワドリフォリオ─　Ⅰ ページ4

「ここにいる奴らの数チームとアイチ達が、ファイトするのか」

『緊張する』

「それ、わかるわ～」

「俺ら出ないけどな」

試合会場に入るとそこは、どこかの体育館のような場所だった。一階にはアイチ達を含めたたくさんの人達がいて、ここにいる人達全員、ヴァンガードチャンピオンシップ地区大会の参加者だ。

『(......私が出ないのに、心臓バックバクだ)』

三和や森川達と一緒に試合が見える位置、二階の観客席の一番前をとり、アイチ達を応援する準備をする。

櫂の友達兼クラスメイトの私と三和。
アイチ達、友達を精一杯応援するために声を出す練習は、家でしてきた。

『あ、早速試合始まるみたい』

そうこうしている内に、対戦するチームの組み合わせが早速決まった。

第一試合。
チームQ4VSスリーブラックス。

一回戦から、アイチ達のチームがファイトをするみたいだ。チーム名は、クワドリフォリオ。

『略してQ4。良い名前だね』

「だな」

四つ葉のクローバーという意味で、チームでは三人が主流であるが、アイチ達のチームは四人で一チームだから、四人にピッタリの名前だよね。

「相手は......アイツらみたいだな」

『黒い』

相手のスリーブラックスは、三人とも黒いマントを着けた男の人たちだった。

見た目で対戦相手だと、わかってしまう。

対戦相手と話すアイチとカムイ。
なんか、いろいろ説明しようとしていたことが、アイチにとられて悔しそうなスリーブラックスの三人。

ドンマイです！！と視線を向けておいた。

「あ、あの......ミサキさんは......？」

「ミサキは、午後にならないと来れません。多分、決勝戦には間に合うと思いますよ」

「ああ！そうなんですか........って、ええ～！！それじゃあ、大会はどうするんですか！？もうすぐ一回戦が始まるんですよ！？」

「問題ないです。ちゃんと三人そろってるじゃないですか！」

「三人って......」

シンさんの言葉を呟き、隣にいる櫂とカムイを見る。
そして、最後にゆっくりとシンさんが見ている視線をたどれば、アイチは自身を指差す事になった。

「.....え、ええ～～！！」

『(アイチ、今日の地区大会に自分が出ないって、思ってたんだ？)』

ミサキが最初から、いないのなんて説明したんだろ？

　