【ヴァンガード】緑の瞳は欠片を探す second (ページ3)

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◇ヴァンガードチャンピオンシップ　Ⅱ ページ3

「うっ....グヘッ！！」

「カムイちゃん！カムイちゃん！だあーいすきっ！！」

ドガッと音がして、気がついたらカムイが遠くに飛ばされていた。その近くには女の子がいて、あの少女にタックルされた事がわかる。

痛そうである。

「なんだこいつは？」

「こいつじゃない。ナギサだよ！カムイちゃんの彼女の.....♡」

「か、彼女！？」

″彼女″という言葉に雷を受けたような表情をする森川。
そっか.....君にはいないもんね、彼女.....。

「小学生のクセにやるじゃねーか.....！気をしっかりもてよ、森川」

森川の肩に手をおく井崎。
励ます彼の手を森川は払いのける。

「ふっ、変な気を使うんじゃねぇよ。こんなことで俺がショックをうけると想っているのか？」

「は？」

『(え、うけないの？)』

てっきり、ショックを受けるかと思ってた。
今までのマケミだったから、受けてたんだね。

「なんたって俺にはコーリンちゃんがいるんだから.....！」

「お前の人生おわってんな....」

井崎の言葉に三和とアイチが苦笑。

『その点においては櫂も森川と同じだね』

「は？」

『彼女いたことないし、ヴァンガードが櫂の彼女みたいなものでしょ』

「言えてる」

ドッ！

『いっ....！？無言でチョップしないでよ.....！！』

「ふんっ」

だって事実じゃん。

ヴァンガード一筋十数年だろう？
櫂に彼女がいたことなんてないでしょ！！？ないよね！！？

.......いや、待て！
転校してからは知らない.....！？

この反応を見る限りいないと思う！！！？

「久しぶりだなぁ、先導」

「逃げずにやってきたか」

「それだけは褒めてやる、ジャパーン」

「チーム男前.....」

頭にバンダナを着けた男の人達が三人。
彼らは、カムイの彼女さん「違ェ！！」......ナギサちゃんのお兄さんであるチーム男前のメンバーと会った私達。何て言うか、うちのチームとはまた違う熱さを持つチームだった。

『カムイの.....お嫁さんかぁ.....』

「ませてんな....」

『今時の小学生は彼氏彼女ができるんだね～』

「『ﾁﾗｯ)........』」

「......なんだよ」

「『いや？』」

三和と共に森川を見た。
森川は彼女作ることも諦めて、アイドルのファンになった。

　