◇ソウルブラスト �� ページ28
櫂が、カードキャピタルに来ていない。
「今日は櫂君、来ないんですね」
「ああ。ま、昔から気まぐれな奴だからな」
「そうですか.....」
強く憧れているため、アイチは櫂に会えないことにテンションが下がっている。
「.......そんなに気になる？櫂のこと」
「はい。僕、もう一度櫂君とヴァンガードファイトをやりたいんです」
『モテますねえ、櫂』
アイチにとっての目標である櫂。
″ブラスター・ブレード″を渡したっていうのは、彼の中で大きいんだろう。
アイチと三和の話しに、さっきまでファイトしていた森川とカムイ達が集まってきた。
そして、また騒がしく言い合いを始める。
＿＿＿＿パタン。
本を閉じる音。
『(あ......)』
「静かにしなって.....言ったよね？」
ミサキ....怖い....！
怖いよっ！
──────────
『え、櫂とカムイがファイト？』
久しぶりに櫂がカードキャピタルに来たと思ったら、カムイとスタンディグファイトテーブル(仮)でヴァンガードファイトしていた。
何があったんだろう？
「何が始まるの？」
「櫂君とカムイ君がファイトするみたいですよ」
「へえ......。そういえばあの二人がファイトするの始めてみるね」
『しばらく櫂は来てなかったから』
初めましてでしょ？ふたりとも。
「うちの店きっての名ファイター同士のヴァンガードファイトですあ、これは楽しみですね」
「レジよろしくね」
『お願いしますね』
「えっえぇ〜！！店長代理もぉ！！」
ミサキと私、そして店長代理は櫂達のファイトを見るためにテーブルの方に行った。
「僕も見たいのにぃ〜！！」とカウンターから聞こえるシンさんの声。
ごめん、シンさん。
私はこのファイトが見たい。
我慢して.....、というかここの店長はシンさんなんだから、しっかり働いて.....。
「スタンドアップ・ザ....ヴァンガード！！″リザードランナー アンドゥー″！」
「何が″ザ″だ！かっこつけやがって！！″バトルライザー″！！」
やべ、私も櫂と同じように″ザ″ってつけるんだけど.....。
やっぱり、かっこつけてる....？
でも、今さら止められない。
やめないけどね、″ザ″つけるの。
さあ、どうなるのかな？
櫂とカムイのファイトは。
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年6月22日 22時
