【鬼滅の刃】そこで見つけた六花ノ景色 (ページ10)

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第3話　一難去ってまた一難② ページ10

町から町へと歩いて行き、結構歩いたなと思った距離。屋敷からも大分離れたし、時刻は夕方。

茜色が視界いっぱいに広がる時間帯。
夜の世界が広がるまであともう少し！という時間帯で宿に泊まることになった。夜に出歩くのはよくないと怖がりながら(怖がり方が異常だったのも理由の一つ)、宿を取る屋敷の女の人に首を傾げる。

「ほら、早く来な！」

『(何でこの人怖がってるの？)』

夜に家から出ちゃ行けない理由でもあるのか？
お母さんから外に出ちゃ行けないって話は聞いたことがない、近くに住んでたおばあちゃんには「夜、外は危険だから」とは言われた事はある。

てか、元令和の私にとっては夜は寝る時間なので外に出ることはない。ぐっすり夢の世界に旅立っている。

『(まあ、夜がチャンスだよね。抜け出すには.....)』

寝静まったら小芭内さんと鏑丸のいる屋敷に戻らないと......。いやでも、私が逃げたのが知られたらマズイ事になるよね......。助ける宛もないし、お母さんの家もわかんないし......。これピンチ？

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『【ピンチだよ、どうしよう......】』

と思ってたら人生数度目の誘拐にあいました。

いや、何で？？
何でこんなにも誘拐にあうんですかね？ね？？

『(私、こんなにも人生で誘拐されるなんて大丈夫かな？)』

自分の今後がめちゃくちゃ心配になった。
誘拐犯にきく何か対策をとれるようにしないとだな。今はただの少女(転生者)だから正当防衛を主張できるようにしなくては！

目隠しされてゆらゆらされながら一体どこに連れていかれるのか......。あわよくば、屋敷の近くで逃げ出したい。非常に逃げ出したい次第であります。

「上玉だなァ！」

「逃げ出そうとしねぇしなァ」

『(逃げる機会を伺ってるんだよ)』

頭悪そうな会話を大人しく黙ったまま聞いている。
どこに売り飛ばそうとかお値段の価格とかめちゃくちゃリアルな話だ。絶対逃げ出そ。

『(コイツらは幼女趣味なのか......)』

お母さんの元から誘拐された時はロリコンだと思っている。前世で聞いたような幼女趣味の特徴とガッチしてたからわかっていた。
　
　
　

　

　

　

　

　

　

　
数時間後、私は人生最大の鬼ごっこをすることになるのだが今の私は知らないのであった。

　