【鬼滅の刃】そこで見つけた六花ノ景色 (ページ22)

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第6話　剣士の修行③ ページ22

「あのね、咲々芽ちゃん。今日は全集中の呼吸を教えるわね」

『【全集中.....の呼吸.....】』

師匠の下で修行を始めた半年。
体力面では問題なかったのだが、刀の構え、姿勢等々その他諸々は始めてで何度も違うと注意された。

修行中、師匠のご飯がその飯マズ......オッホン！個性的と言うことが発覚したために私が途中から作ることになった。初日の修行が終わって出された食事に涙して吐いてしまうところだったがギリギリ耐えて全て完食。

......井戸の水を急いで組んで飲んだのは半年たった今ではいい思い出だ。

師匠は味覚音痴らしく、ヤバイ見た目でヤバイ味してるのに「今日は塩加減失敗しちゃった」と言う。
違う違う、師匠が失敗してるのは味付け云々じゃなくて根本的なヤツ。......言った事はないけど。

修行後にこれを毎日のように出されたら、修行内容で死ぬんじゃなくて師匠の食事で死ぬ事になってしまうはなんとしてでも避けたい。

すぐに私が作りますよ！と手を上げて、師匠を台所には立たせないと決意した。

『【頑張ります！師匠】』

「って言いたいんだけどね？咲々芽ちゃん、もう全集中の呼吸できちゃってるの」

『【......はい？？】』

「修行中に気づかないうちにできてたの。気づかなかった？」

『【き、気づかなかった.....】』

なんて言う事でしょう。
気づかぬうちに私は師匠から教わる鬼狩りになるための大切な技術を既に身につけていたそうだ。驚いて前髪に隠れた両目をパチクリさせてしまう。

『(ほ、本当に私は全集中の呼吸ができてた.....？ええ？？)』

戸惑いすぎる事がここで育ててもらい初めはよくあった。
地獄みたいな修行(山を下りて上がって走り回る)、修行(腹筋、腕立て伏せ、素振り等々)と鬼狩りになるためにスペースキャットを展開させたのはいい思い出だ。

それほどまでに衝撃を受けたし、何回か人間やめたんじゃない？と思った。今では師匠に数歩近づけたと思ってる(出きるようになってる)。

「全集中ができるようになったから次は全集中・常中ね。四六時中全集中ができるように特訓ね」

『【.....え？】』

ア、ウン。
全集中を四六時中.....。

なるほど、無茶苦茶するのは続くのね。
ごめん、小芭内さん。

『【シヌ】』

「死なないからやるわよ」

『【......はい】』

　