第6話 剣士の修行�� ページ20
「貴女が今日からここで修行する子ね？」
小芭内さんの説得に成功し、炎柱さんに鬼狩りになるため、鬼殺隊に入るために育手をという人を紹介してくれる事になった。
そこで剣術？というか鬼狩りの人達が鬼の頚を斬るために使う特殊な方法を学ぶそうだ。小芭内さんとは違う育手を紹介される事になり、藤の家で動きやすい着物に着替えさせてもらい、草履ももらった。有難いが返す手立てがない。お金も持ってないし。
なので鬼殺隊に入って、鬼を倒すことで恩返しをする事にしようと小芭内さんと決めた。
『【綺麗な人.....】』
「フフ、ウン。ありがとう」
『【あ、すみません！綺麗な人でしたのでつい......】』
教えてもらった場所へ日中たどり着き戸を叩けば、黒髪の綺麗な女の人が出た。私のお母さんと同じくらい顔立ちが整ってて、絶対にモテるし顔面偏差値も高い女性だ。長い髪を下の方で結って和風美人って感じ。
『【.....って、あれ？会話できてた？】』
「ええ、私読心術ができるから貴女が何を言っているか分かるわよ」
『【そ、そうだったんですか！】』
ジェスチャーで乗り切ろうと思ってたけどこれならなんとかなりそーだ。ありがたい。こういう綺麗な女の人は何でもできるのかな？
『【よろしくお願いします！！】』
「うん、よろしくね」
『【はい！】』
そう言った後に頭を下に下げた。
一応用意してきた紙を渡せば、その女の人は笑顔で受け取ってくれて中身を確認している。
「聞いていた通りのようね。貴女は鬼狩りになり、.......声も取り戻したいのね」
『ｺｸｺｸ)【このままじゃダメだと思ってたので】』
「変わりたいのね」
『【勿論です！誘拐のトラウマを超えないといけないと思ってます！】』
声が出ないといつまでも誘拐犯達に負けてる感じがするから、修行中に取り戻して二度と誘拐されてショックで声を失わないように精神を強くしようと思う。
「.......そっくりね」
『【へ？】』
「いえ、何でもないわ。貴女のお母様の事は今探しているわ。貴女の住んでいた所が分かったら鬼殺隊に入りたいという意向を伝えるわね」
『【はい！よろしくお願いします！】』
誘拐されたために自身の住んでいる所を知らなかった。普通の少女としてはアレかも知れないが、私の中身は女子高生。
普通に恥ずかしかった。
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年4月15日 14時
