【鬼滅の刃】そこで見つけた六花ノ景色 (ページ14)

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第4話　鬼と鬼殺隊と藤の家紋① ページ14

泣き止んだ私達は何があったのか話すことになった。そこには黒服の髪の毛がカラフルな人も一緒に。

小芭内さんの家は、一族の赤ん坊を鬼という化け物に生贄として献上し、その代わりに鬼が盗んだり奪ってきた宝石や貴重な金目の物を使ってしなくてもいい贅沢をして暮らしていた。小芭内さんは何百年かぶりの男児でオッドアイだった事から生かされてきたそうなのだ。

『(だから座敷牢に彼はいたのか......)』

十二歳の誕生日(私を売りに出すために女の人が屋敷を出た日)、小芭内さんは座敷牢から出されその真実を知ったそうなのだ。蛇の鬼と口元をお揃いに引き裂かれ、座敷牢に戻った彼は鏑丸と外に脱け出してきた。鏑丸に教えていた脱走ルートが役に立ったみたいでほっとした。

偉いぞ、鏑丸！
よしよしするよ！

「お前が売りに出されると聞いた時は冷や冷やした」

『【私も驚いたし、冷や冷やした】』

「お前がどこかに消えたと聞いた時も焦った」

『【誘拐されるなんてわかんなかったよ】』

彼は私が売りに出された先で誘拐されたと屋敷に戻ってきた女の人から聞いたらしいのだ。

小芭内さんの話が終わった後は私の話。
売られそうになって、誘拐されて誘拐されて(二度目)、夜の森を変なヤバイ奴に追いかけられ逃げきったということ。ボロボロになった理由の大半とここに戻ってくる時間のロスの理由は最後の奴のせいなので結構詳しく話した。

とそこで最後の鬼ごっこの話を聞いた髪の毛の明るい人が、それが屋敷にいた蛇の鬼と同じような「鬼」であることを教えてくれた。

鬼は元々は人間で鬼になってしまうと理性がなくなり、人間を食べる化け物になってしまうそう。それを倒すのが「鬼殺隊」と呼ばれる政府非公認の組織だそうだ。

「お嬢ちゃんがあった奴は話を聞く限り鬼であろうな。陽の光で消滅したのなら尚更」

鬼を殺すには陽の光に当てるか、鬼殺隊の隊士になると至急される刀で鬼の頸を斬らなければならない。この隊士さんも小芭内さんが蛇の鬼に襲われそうになったところを助けてくれたそうなのだ。

鬼殺隊炎柱と強い人らしい(後から隠と呼ばれる人達から聞いた)。私の声の事も小芭内さんがさらっと説明してくれて、聞いた隊士さんは私の頭を優しく撫でた。

慣れてる。
息子さんか娘さんがいるのかな？

　