排球部エースは転生少女 《５》

◇アドバイス ページ48

なん、何だって.....！？
ご飯が食べられない？？



「腹が減っては戦はできぬ」

「ぬおおっ飯！！」

『ごはーーん！！』



体育館から荷物を持って、食堂へと向かった。
今日のご飯は何だろう？

木兎達に続いて、進めば日向がまだコート内に。



「んん....」

「日向君？」

「チビちゃん」

「！」

「続きは明日、ねっ」

「おっす！！」



良かったね、日向。






──────────






点差がちじまってきて、変わってきた烏野。
練習後は、今日も木兎と自主練。
昨日と同じ四対四の試合。



「あー、ちなみにスパイカーと一対一の時は基本的に相手の体の正面じゃなく、利き腕の正面でブロックする方がいいぞ」



水分補給をしながら、クロが日向達一年生組にアドバイスをしている。今日は最初から自主練する事が決まっていたので皆スクイズタオル持参である。私たちも持ってきた。



「.....あの、一応僕ら試合になったら敵どうしですよね？どうしてアドバイスまでしてくれるんですか？」

「僕が親切なのはいつものことです....」

「「「『.........』」」」

「.....何もそんな目で見なくても....」



日頃を見てるとどうしても、こういう目をしてしまう。一年生の二人と私と千歳が「え？」みたいなマジもんの目をしてるよ。クロが悪い.....。クロがなんでアドバイスするのか知ってるけど....。日頃挑発してるからだよ。



「ゴミ捨て場の決戦ってやつをさ、なんとか実現したいんだよね」

「「！」」

『それってあれでしょ、音駒と烏野の因縁の戦い』

「ああ。うちの監督の念願だし、けど監督はあとどれくらい現役でいられるかわかんねぇーしさあ....。それにはお前らにも勝ち上がってきてもらわなきゃなんねーだろう？」

『(まだまだ元気が有り余って、今日も飲みに行ってるんだよね〜、お祖父ちゃん....)』



烏野や生川達の監督やコーチ連れて。この間、「体に悪いんだからお酒は抑えて！！！」と言ったのに飲んでるんだよね。止めたのに！！はあ、まあ量は抑えてくれてるらしいけどさ。



「まあ、俺の練習でもあるわけだし、細かいことは気にすんなっつーの！ほれ、練習練習！」

「キャラじゃないこと言ったから照れてるの？」

『なるほど』

「そこ！さっさと練習始めるぞっ！！」

「『はーい！！』」



　

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