排球部エースは転生少女 《５》

◇進化を探す合宿終了 ページ33

夕方。
明日は学校なため、宮城に帰る烏野はこの時刻には東京をでないといけない。武田先生の運転で帰る夕達。

荷物を詰め込んで、部員の子達はバスに乗り込む。



「私、寝ちゃうかも」

「私もです.....！」



私も絶対に寝る。確実にバスの中で皆寝るのは決定だ。この後の帰りのバスで私は確実に寝ること決定である。爆睡をかます(本当)。



「湖羽さんっ！！」

『どうしたの？夕』



お見送りのために学校前に集まった私に夕が近づいて来た。



「久しぶりに会えてよかったですっ！！」

『私も嬉しかったよ....！夕に会えて(マジ、推し兼弟子に会えるなんて超絶嬉しかった......！！)』



本物の夕はイケメンだ。

なぜ、これでモテないのだ！
プレーもイケメンだというのに！！



「テレビに映ってる湖羽さんは見るんすけど」

『て、照れるなぁ....。テレビとか出たくないんだけど.....、試合だと出ちゃうんだよね....』

「俺はかっこいい湖羽さん見れるんで嬉しいッスよ？」

『ｳｯ....アリガトウ。(イケメンかよ....)』



完ぺき人懐っこさ百億満点の笑みを見せてくれる夕に心がノックアウト。内心荒ぶっている。



『夕と会えるのは再来週の合宿。夏休みの丸々一週間だね。練習後に自主練付き合うよ』

「あざッスっ！！湖羽さんとの練習何て久しぶりで今から楽しみッスっ！！」

『私も楽しみだよ！またね、夕！』

「ハイッ！！」



全員がバスに乗り込み、バスが動く。
チラッと最後に見た日向と影山は、話している様子はなかった。雰囲気は良くないな.....。

発車したバスの中、潔子とちょうど目が合ったので手を振った。隣に座ってた仁花ちゃんも慌てて手を振ってくれて、勿論夕も手を振ってくれて可愛かった。烏野は可愛い人の巣窟か？？


日向もこちらに手を振ってくれて、見えなくなっていって、バスが見えなくなれば手を下ろした。



原作だとこの後に日向と影山の喧嘩がある。
仁花ちゃんを心配させるのはいただけないが、二人には必要なことなんだろう。田中君、しっかり止めに入ってくれ。



『行っちゃったね.....』

「久しぶりに夕に会ったもんね」

『また、会えるのは再来週....』

「どうなって変わってくるか楽しみだね」

『そうだね』



どう答えを出してくるか気になるよ。


　

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