排球部エースは転生少女 《５》

◇遠征合宿 ページ19

「今年は去年と同じように合宿をする」



監督であるしおりんに言われた部活の時間。私達は、練習を中断してしおりんの前に座る。他には、今後の部活の予定変更とか色々。



「前回と同じように音駒、梟谷、生川、新然の四校.....そして、宮城の烏野高校。この五校の男子バレー部と共に合宿をする」



しおりんに言われ、やっぱりハイキューは原作通りに進んでいるんだなあと思う。隣に座る千歳を見ると彼女もこちらを見ていて、同じことを思っていると分かり頷いた。



「東京に合宿に行くのは七月。.....二、三年生はわかっているだろう.....」

「「「「ｻｯ)........」」」」



何人かの部員を見るしおりんの視線から理解している二年生はさりげなく視線を逸らして、明後日の方を向いた。



「期末テストで赤点、補習になった奴は合宿には行けないからな？」



原作でもある武山先生と同じセリフを言うしおりんに何人かが声にならない悲鳴を上げた。



「去年もそうだったでしょ？」

「音菓先輩達の時は平和だったんだけど.....、胡桃さん達の時はヤバかったよね」

『部活終わったら皆して勉強。胡桃さんが女帝・KURUMIとか呼ばれてたよね』



面白がって命名した響さん。本当に女帝のように椅子に座って、頭の可愛い()響さんの勉強をみていた。の隣には毎度お馴染みうちのマネージャーとリベロが勉強していた。



「赤点なんてとったら、湖羽さん達三年生のバレー見れないよ？わかってる？二人とも」

「「はい.....」」



今回も相子ちゃん監修で駿河ちゃんと恵梨香ちゃんが学力アップ＋赤点回避を目指すだろう。駿河ちゃんと恵梨香ちゃん.....、桜良と同じくらいお勉強のデキがよろしくない。合宿参加できるか.....マジで危機である。

いろんな強い選手と練習できる機会。皆、強くなるために行きたいのだ。その中には私や千歳も入っている。当たり前だ、どれだけバレーをしていると思っている。例え補習になろうとも(補習にはならないが)どうにかして合宿には行く。公共手段をフルに使ってね。



「とまあ、心配な奴らもいるが、その前に中間テスト。それが終わったら、すぐにインハイ予選だ。今年も県代表を勝ち取り、夏のインターハイに出場する。.....今年は優勝だ！」

「今年も新山、井闥山は優勝候補筆頭。私達もだけどね」



そうでした。


　

◇参加校→←◇わかりやすい後輩

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す