◇隣は君 ページ37
美園湖羽side
優しく頭を撫でられる感覚があって、覚めかけていた意識が徐々に覚醒していく。重くなっていた瞼を開けた。
『......え？』
「あ、おはようございます」
目の前に箱根学園のジャージを着た少年がいて、私の頭の方に手を伸ばしていた。驚いて視線を手の方に向ければ、「花びらついてたんですよ〜」と花びらを掴んでいた。これ、デジャブルんだけど.....。始業式の日の尽八と同じ状況じゃん。
『あ、ありがとう.....。えーと、君はどうしてここに？』
「山登って来た帰りです」
『なるほど.....、君はまたサボってで私はうっかり寝過ごしたと.....』
「そう言う事になりますね」
『この間もサボってなかったっけ？』
「えへへ〜」
それで誤魔化せるのはクライマー達と君の先輩だけだと思うぞ？私も怒る気にはなれないので別に何も言わないけど。
「先輩は何してたんですか〜？」
『久しぶりのオフなので兄から渡された小説を読もうかと思ってね』
「だから、先輩本持って寝てたんですね」
『天気と気温が眠気を誘ったんだ.....』
自然ヤバい。
寝る気なかったのになぁ。
『........』
目の前に座る真波をチラッと見るとこの間尽八が話してた内容を思い出すんだよね。尽八がビジュアルが被るとかなんとか言ってて『被ってないだろ』ってツッコんだのは記憶に新しい。「いいや！被ってる！！」『被ってないって。勿論、雪ちゃんも絶対に被ってない』みたいな茶番劇なやり取りしたなぁ。
『真波はこの後、尽八達のところ行くんでしょ？』
「そうですね〜、もう少し寝てから行こうと思ってます」
授業でも寝てるって、棗(真波と同じクラス)が言ってたけどまだ寝るのかぁ。
『じゃあ、君が寝終わるまで本読んでようかなぁ.....』
「それだと寝れないじゃないですか〜」
『は？？』
何で私がいたら寝れないんだよ。
まあ、関係なく私は本を読むけどね？真波が何か言ってるが、全部無視して本の頁をめくり始める。
「........」
『結局寝てるじゃないか』
隣で寝だした真波に視線を送ってから、私は再び本に視線を戻した。
「(こんな状況で寝れるわけないじゃないですか)」
『(.......え、この人....探偵だったの？)』←推理小説の感想
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 96人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏菜沙(プロフ) - できるだけそうなるようにする予定です！楽しみにしていただけると嬉しいです！！ (2022年11月17日 1時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 前と同じような展開にはなりますか？ 誰とは言いませんがあの2人のカップルが好きだったんです！そして僕とのアドバイス的なのも好きなんです！ (2022年11月16日 19時) (レス) id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - 最初から新しい話をいれています。リメイクは間違えて付けてしまいました！気づかせてもらいありがとうございます！ (2022年11月16日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - どこからリメイクしました？ (2022年11月16日 9時) (レス) id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます！更新できるようにがんばります！！ (2022年9月1日 21時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏菜沙 | 作成日時：2022年5月1日 14時
